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「まーじでほんまにほんまに〜!!もう好き!芸人に恋なんて絶対あかんけど無理!好き!!」
「俺たちまで巻き込むなや」
「講習トバすのも案外悪くないね〜」
なんか関西人謳歌してるみた〜い!と、一番最初に来た友人以外の友人2人は言う。やろ?と私が自慢げにドヤ顔をかまして、外に出る。
3ステも無事に友人という名の援軍を呼んで終わり、時刻もだいぶ進んで、日は傾いてきた。
俺たちはそのまま大学帰るから、お前らはどうすんの?と連れてきた援軍の友人が顎をしゃくりながら言う。
どうしようかな〜……と迷いながら言うと、「いやお前も大学戻れよ」と最初の友人に小突かれた。
「離れたくない!」
「なんばの地縛霊」
「死んでないけど」
「死んだ方がええと?」
「そうですね。怠惰の化け物は死んだ方がよろしいかと」
「辛辣〜〜〜」
全員平等にサボり魔よ、と睨んでやると、
はいはい、と頭をポンポンと撫でて「もう間に合わんから行くで」と2人は無慈悲に私たちを置いて帰って行った。
「どする?ス●バでも寄る?」
「さあ。でもアンタにはそんなとこよりも行くべき場所があるんちゃうの?」
「え?何?どゆこと?」
「あっこ」
ほら、と友人が指を指す場所には、私を恨めしそうに睨む……
「エ?!阪本さん!?!」
「ずっと見てたよ。アンタ気づかんかったん?」
やべぇな、と肩を叩かれ、トンッと前に押される。
いや、あの、まだ心の準備が……!とワタワタしながら友人の方を見ると、奥の方にグッドポーズを送っていた。
ちょ、待て、どうなってんの、と阪本さんの方を見るとア!やばい、近づいてきてる!!待って待ってまだ心の準備が(n回目)
何?コイツらグル??通ってる私より先に仲良くなるってどういうこと?(※違います)
「推しとランデブーしてこい!人生一度きりやで!」
「腹立つ!!!」
私もあの二人と帰るわ!じゃあね!とこっちの意見も聞かず走り出す。
待って、とついて行こうとすると、パシっと手を掴まれた。
アッ……。
「あの」
「まず、お名前、教えて貰ってもいいですか」
「ひゃ〜……」
変わらず真っ赤な顔で、真剣に言われるので振り解けるわけもなかった。
だって、推しなんだもん。
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流(プロフ) - 244yukaさん» わざわざありがとうございます〜!(˶◜ᵕ◝˶)もちろんです!!!!書かせてください!!!! (2022年8月30日 0時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - まっしゅさん» はじめまして〜!コメントありがとうございます₍ᐡඉ ̫ ඉᐡ₎♡阪本さん少ないですよね…もう供給無さすぎてカラッカラですよね……いつでも涸れたら遊びに来てくださいね……マユリカさんメインになると思うので……! (2022年8月30日 0時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
244yuka(プロフ) - あ!えと本日のお酒のステージで踊って、です!! (2022年8月30日 0時) (レス) id: 14faa5d2a0 (このIDを非表示/違反報告)
まっしゅ(プロフ) - 初めまして!阪本さんのお話を書いている方をなかなか見つけられなかったので、とても嬉しいです(;_;)また書いてくださると嬉しいです、!! (2022年8月29日 23時) (レス) id: 4cd9671825 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - たまごさん» そう!!そう、中谷さんマジでないんですよ……少ないんじゃなくて、ないんですよね……大丈夫、私がその場所を作ります……(???)いつでも戻ってきてください₍ᐡඉ ̫ ඉᐡ₎シチュエーションリクエストも待ってます🫶 (2022年8月29日 22時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流 | 作成日時:2022年8月27日 1時