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目覚めるとそこに ページ33
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コンコンコン...
ドアを叩く音がする
不安げに 遠慮がちに 鳴るその音は
一体誰が鳴らしたんだろう
そんな事を考えながら
重い瞼を少し開ける
目の前に広がるのは
真っ白な天井
全然言うことを聞かない体
重く ぼんやりとした頭の中
どのくらい 眠っていたのかな...
カラカラと 扉が開く音がして
誰かが部屋に入ってくる
そこには 哀しそうに
不安そうにした4人が
「nora...？？」
その呼び掛けに
少しずつ 頭の靄が晴れていって
あぁ そうかこの人達は...
『...ひか るくん...？』
久しぶりに発した声は掠れていて
酸素マスクをしているから余計
聞こえなかったんじゃないかって不安になる
けど
名前を呼んだ彼は
目にいっぱいの涙を浮かべながら
岩「うん...そう...照だよ
おはよう nora」
私の大好きな
あのクシャクシャな笑顔で笑ってくれた
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作者名：N0RA | 作成日時：2024年1月26日 4時
