もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ10)

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54 先生と編集長ページ10

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『はいはい、私が噂の二宮和也ですよぉ。
今ね、スピーカーモードで話してるんですけどね。すみませんねぇ。おたくの山科さんお借りしてまして。この方、ワタシの作品を全部読んでくださってるみたいで、その感想を聞いたり、今後の作品について意見を聞いて貰ったりしてたらこんな時間になってしまいました。連絡できなかったのはワタシのせいなんで怒らないでくださいね。』

しれっとした顔で嘘をつく。
ゲームにハマり過ぎましたなんて口が裂けても言えないからありがたいけど。

『そうですか。それなら大丈夫です。うちの山科は先生の大ファンなんで、先生の担当になって大変喜んでいましたので、ついつい時間を忘れてしまったんですね。』

はぁ？
私、櫻井に二宮和也のファンなんて一言も話してないんだけど
でも間違ってはいないから反論しにくいじゃない。

『へぇー！。ワタシの大ファン。それは嬉しい事で。じゃあイケメン編集長さん、この人ワタシの専属にして明日からも毎日通わせて下さいよ。ワタシ色々理由があって、今小説書けない状態で、他のトコにも書いてないんですよね。ある意味休筆中なわけ。でもさぁ、なんだかこの人と話してたら書けるかもしれないって思っちゃってさ。そんなわけでよろしくねぇ。』

なに？
ちょっと待って！
毎日通わせて！
はぁ？
何それ！

『そう…ですよね。じゃあ、うちで書いて頂けたら、復帰作になるわけだ。わかりました！。山科は二宮先生専属にして毎日通わせますのでよろしくお願いします。ちょっと、山科に代わって貰えますか？。』

櫻井の声にイラッとする。
そりゃさぁ、休筆中の人気作家の二宮和也に小説かかせたら、うちの雑誌は大金星だけどさ。毎日通うって！
絶対に家事と雑用とゲームで１日が終わる
嫌な予感しかしないんですけど

二宮和也を見たら、ニヤリと笑ってピースサイン
子供かっ！
って、こいつにもイラッとする

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