もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ6)

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50 私は家政婦じゃなーい！ページ6

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『ふーん。昼ご飯だけなわけ。』
「そうですけど？。」
『掃除は。』
「は？？。」
『掃除はしてくださいね。』
「え？。」
『溜まってたら、洗濯もね。』
「はぁぁぁー？。」
『当たり前でしょ。』

さも、当然って涼しげな顔で言うけど、私は家政婦じゃない。
編集者よ、へ・ん・しゅ・う・しゃ！！

なんで、家事やらないとダメなわけ？

反論しようかと思ったけど、どうせ言っても聞きそうにないし、言い返されるんだろうから、昼食の後片付が終わったら、隙を見て帰っちゃお

黙って流しにある、調理器具や食器を洗い、もう一度珈琲を入れて持っていく

『ふーん。気が効くじゃん。飯も上手いし合格だな。女の編集者ってのはちょっとごめんと思ったけど、まあ、お前ならいいや。暫くその調子でよろしく。』

ちょっと馬鹿にしたような言い方をして、チラッと私を見て、パソコンに視線を向ける。
真剣な顔でキーボードを叩いて、首をかしげてちょっと考えて、それからまたキーボードを叩いく

フゥーって、ため息をついて、
またキーボードを叩く
その繰り返し

『よしっ‼』

突然嬉しそうな声を上げたかと思うと
手が止まった

珈琲を一口飲んでから香りを嗅いで

『ふふん…。』って笑って、また真剣な顔に戻る

もしかして、珈琲、気に入ってくれた？

珈琲の淹れ方には、ちょっと自信があるから、
気に入って貰えたなら素直に嬉しい。

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