もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ2)

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46 珈琲とハンバーグページ2

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『これは？。』

「珈琲ですけど。」

『それくらいわかるわ。そうじゃなくてこれインスタントじゃないでしょ。』

カップを目の高さまで上げて、クンクンと香りを嗅いでいる。
その様子が、なんだか好奇心旺盛な仔犬みたいで可愛くて、思わず顔が緩む。

『なに笑ってんの。』

せっかくの可愛い顔が、ムッした顔に変わる。

「先生が、好きな飲み物を用意して良いっておっしゃるから、私が自宅で飲んでる珈琲を持参しました。ダメでしたか？。」

なぜ笑っているかと言う質問はスルーして、珈琲について答える。

『ふーん。自宅でねぇ。自分ちでこんなふうに丁寧に入れてんだ。じゃあさ、これからは俺の珈琲を入れるのはお前の担当ね。宜しくー。』

サラッと口にしたけど、

「え？。担当？。」

何、それ？

『そっ、俺が自分で入れるより数段美味しいんだから、そうなったらもう自分でコーヒーは入れられないでしょ。次からは珈琲はお前の担当だからね。
それよりもさぁ、腹へったぁー！早くなんか食べさせてよね。』

そう言い終わると、またパソコンに向かい、なにやら一生懸命にキーボードを操作しはじめた。

なんなのこの態度。
珈琲の担当？
はぁ？
ありえないでしょ。

昨日初めてあったばかりなのに、妙に馴れ馴れしくて偉そうで、昨日なんてキスされちゃうし。
だけどその事はおくびにもださないから、なんだか余計にイライラしてくるんだけど。

『あ、そうだ。昼はハンバーグね！ハンバーグ！。ハンバーグ！。ハンバーグが食べたいんです。連絡してあるから用意してるでしょ。早くお願いしますね。それとさ、貴女口尖んがってますよ。』

思わず二宮和也の方を見たら、私を見てニヤリと笑い返してきた。

『なんか、スゲェ不満そうな顔だね。ほらまたお口がありえない程尖んがってますよ。』

「えっ？」

慌てて唇をさわったけと、尖がって
なんてないし。

『なに、その間抜けなしぐさ。言葉のアヤでしょうが。貴女さ、俺の独占インタビュー欲しいわけでしょ。あわよくば連載も欲しいわけだよね。だったらさ、やることやって下さいよ。昨日初めて来た何もわからない編集者に、はいそうですか書きますって言う程俺は甘くありませんよ。まあ、貴女の努力次第ですね。』

ニヤリと笑いながら

『ん、美味い。』

満足そうに珈琲を飲み干した。

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