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潤side
昔話をしよう。
昔話って言っても、そんなに遠くない一ヶ月前くらいの話だ。
入学当初から、男女問わず注目を浴びていた君。
『萩村 A」
一目惚れは信じない主義の俺は、彼女のことを美人とは思っても好きとは思わなかった。
背も高いしバスケ部に勧誘されていたけど、音楽の成績はこの4年間ずっと良かったから、
中学は吹奏楽部に入ろうと決めていたし、楽器も昔から吹いたことのあるトロンボーンにしようと決めていた。
音楽室に行って、トロンボーンを試しに吹いていた時だった。
吹奏楽部顧問の実力があって、去年はコンクールで良いところまで吹奏楽部を導いたという噂の先生が、萩村とマリーに話しかけているのが見えた。
どうやら彼女たちは才能があるから、是非入部してほしいという先生、直々の勧誘だ。
答えは、もちろんYES。
彼女たちの『天性の才能』というものが羨ましくも、そして自分にない才能を持っていることを恨めしくも感じた。
吹奏楽部に入部した翌日。
誰よりも早く行って練習しようと思い、音楽室に向かうとフルートの音が聞こえてきた。
そっと扉を開けると、そこには萩村が居たんだ。
俺の存在に気付いたのか、吹いていたフルートを置き、
男子生徒から好評の笑顔を浮かべて、
貴「おはよう。」
と、言ってきた。
俺も透かさず、
潤「おはよう。早いんだな。」
と返した。
すると彼女は、
貴「うん！早すぎるかなとは思っていたんだけど、朝練が楽しみ過ぎてね。」
駿「先生に認めたれるほどの才能があるのに？」
つい、その場で俺の率直な意見を言ってしまったことに、凄く後悔した。
案の定、彼女もびっくりした顔をしたが、すぐ表情は戻り、こう続けた。
貴「認めてもらえたから、かな？」
駿「え？」
貴「認めてもらえるってすごく嬉しいことだよね。才能って、先生みたいに素直に認めてくれる人もいれば、その才能をよく思わない人がいるのは当然だと思うんだ。
でも、その才能があるからって何もしなかったら、宝の持ち腐れ以外の何物でもないし、すぐ枯れちゃう。
だから、伸ばすために人一倍の力をしようと思うの。
折角見出してくれた才能だもの。無駄にしたくないでしょ？
それに、私やり始めたら中途半端なところで止まってられないんだ！」
そう言って、彼女は今日一番の笑顔を見せた。
その笑顔と、彼女の一生懸命なところに
俺は恋に落ちた。
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ルビー☆ - ミカンさん» ミカンさん、お返事遅くなりごめんなさい！まず、私の作品に素直に泣いてくださる方がいてくれたことが何より嬉しいです。そう言われると、書いていて良かったと思えるので！とりあえず、今は自分の目の前にあることを一生懸命頑張ります。長くてすみませんm(._.)m (2017年7月28日 22時) (
レス) id: 707cf0a1e7 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(プロフ) - ルビーさん初めまして、この作品を読んで久しぶりに泣きました。もう、キュンキュンして最後の十年後のやつマジでよかったです。これからも頑張ってください (2017年7月23日 14時) (レス) id: 6436c93025 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー☆ - サナリアさん» 満足していただけて良かったです(*^_^*)これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2017年1月1日 10時) (レス) id: 707cf0a1e7 (このIDを非表示/違反報告)
サナリア(プロフ) - 大丈夫です！とてもよかったです。ありがとうございます(*^ω^*) (2016年12月30日 20時) (レス) id: 35afa03d2c (このIDを非表示/違反報告)
ルビー☆ - 返事が遅くなってすみません・・・リクエストありがとうございます！今日中にお話を更新したいと思いますので、どうぞお楽しみに♪ (2016年12月30日 12時) (レス) id: 707cf0a1e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルビー☆ | 作成日時：2016年3月18日 18時
