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第三の扉 ページ4

扉の向こうから現れた人。

その人とは…!?

......................................................

その人は、全身を黒い布で覆っていた。

顔ははっきりと見えなかったが、その整った服装と髪型を見てひと目でわかった。

駅で別れたとき一緒にいた、麻野一樹だ。

麻野の家は、ある財閥のお屋敷で、いわゆる富豪である。

そんな麻野も、同じ大学2年で、この会に参加していたのだ。

「麻野…?」

板見は、麻野の黒い布を剥ぎ取った。

体を起こした麻野の顔は、真っ青だった。

「どうした…?そんなに顔真っ青にして…」

「君たち…気付かなかったのかい!?あの化物に!!!」

脱出することに夢中だった山咲たちは、そんなものがいたことにも気づかなかった。

「ばっ…おま、何言って…!!」

板見がそう言おうとしたとき、

「きゃああああああああああああああ!!!!!!!!」

前の方から山咲の悲鳴が聞こえた。

「どうした!?」

先に部屋に入っている山咲は、

「は、早く来てぇえええええええーー!!!!!!」

と叫んだ。

はっと我に返った麻野は、まさかと思って後ろを振り向く。

そのまさかだった。

後ろには、前の部屋の化物とやらが立っていた。

「早く行ってくれーーーーー!!!」

さすがにまずいと感じたのか、板見たちは、すぐに扉の中に入っていった。



全員が部屋に入った時にはもう後ろに化物は見えなくなっていた。

「とりあえず安心だな。」

「今何番目の扉?」

藍川が聞くと、矢野が数えて、答えた。

「えーっと…初めの部屋がさっきのボタンの操作の模索で、さっきのは通路だったから…2番目…かな?」

「いや、3番目だよ。通路に一つ扉があって、それはもうくぐったからね。」

「そ、そうなんだ。」

会話が一通り済み、部屋が再びシーンと静まる。

「ね、ねぇ」

その沈黙を破るように矢野が話だそうとしたその時、

ドカンっ

どこかで何かが爆発する音が聞こえた。

「な、なんの音!?」

全員が動揺している中、麻野だけが冷静だった…

......................................................

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設定タグ:ミステリー , 謎解き , 部屋   
作品ジャンル:ミステリー, オリジナル作品
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ゆーる(プロフ) - 西木野 にこさん» ありがとうございます!!コメントの返し方がわからずやっとのことで返信できました(/Д`;これからも読んでくださると嬉しいです(^^♪ (2015年6月22日 17時) (レス) id: 39d7a499b3 (このIDを非表示/違反報告)
西木野 にこ - プリ画で見ました!この小説面白いですね。これからも読むので最新楽しみにしています。がんばってください。 (2015年5月8日 22時) (レス) id: ecb3bd9349 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーる | 作成日時:2015年5月6日 20時

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