【本編】迷い犬の鬼殺奇譚・改【リレー小説】

.目覚めた所【青葉修/てるぼう】 ページ10

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『…？ここどこ…』

何が起こったか理解できない。
だっていきなり視界が暗転したのだから。
まぁとりあえず分かる事は、蜘蛛が沢山いて気持ち悪い事と、ここが山の中だって事。

『…人探すか…』

まず、人を探すか…僕がこんな変な方法でここに来たなら、他の人も来ているかもしれない。
できれば猟犬の誰がを見つけたい…。

…でも、仮に、仮にだけど、探偵社やポートマフィアの面々がいたら……
いや、有り得ないな…

『そろそろ行くか……って……』

何回も見たことのある赤いマントが視界に入った。
こいつ…鐵腸じゃん……寝てるし…
…まぁ知らん人達じゃなくて良かった…
…起こすか…

『おーい、鐵腸…、起きろー……』

起きない。こいつどんだけ寝てんのかよ…万年ノンレムで寝れるタイプか？

『起きろー、……起きろっての!!!』

「………誰だ！」
『僕だよ！！』

ああ…やっと起きた……何で鐵腸起こすだけでこんなに疲れたまるんだろ……

「……修か…此処は何処だ」

『いや…それが僕にもサッパリで…』

ふと隊服のポケットを触ったら、何か硬い物を見つけた。
取り出してみると…

「修、それはスマホか？」

『うん。これなら、少しの情報も手に入るだろうでしょ…』

スマホを起動したら見えた時間が……
非常に信じられない時間だった。

『………は？』

「どうかしたか…？」

『いや…鐵腸…これ…見てみろ……』


「……何で大正時代なんだ？」

『僕も聞きたい……』
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