【本編】迷い犬の鬼殺奇譚・改【リレー小説】

.敵を騙すなら、味方を騙せ【フォルセル・ノア・チェル/ゆきみ*】 ページ27

__なら、猟犬を騙しましょう__




なんだかんだ有り、合流した後、皆は今後について語っていた


私としてはどうでもいい訳では無いが、特に何かを言うわけでもなかっ
そんな私を見て、ドズさんは「ノアさんは意見はありませんか」と聞いてくる

どうして私に。と聞こうと思ったが、ドズさんは続けてはこう言う



「こういった作戦。否、人を騙すの貴女、好きでしょう」



ニコリと彼の口が三日月のように動いた

そうですね…考えはある。だがそれは、彼らが出来るかどうか解らないものだ
ごちゃごちゃ考えるのは余り、好まないので、もう言ってしまおう




「探偵社よりも先に、その、鬼殺隊というものと、条約を結ぶ」
「それが失敗。または、先に猟犬と出合った場合、猟犬を味方に付ける。それだけです」



こう言うと、皆目を開く
シグマさん辺りが多分何故と聞くので理由も言っとくか



「まず、鬼殺隊と条約を結ぶ。これは一番安全で、一番簡単です

探偵社はポートマフィアや組合。もしかしたら、特務化と合流したいはずです。
彼らには合流せねばならないので、時間がかかる
言えば、時間が私達にはある。
だから、先に鬼殺隊の本部には付きます。ゴーゴリもおりますしね。

探偵社だろうが、私達だろうが鬼殺隊は怪しむ。こんな不思議な奴らは危険だと

ですが、私の異能力では怪しまれない、それに鬼殺隊を完全的に操れる

操れたら、もうこっちのもの、探偵社が来ても追い払えます

異能力無効化も私に触らなければ解除は出来ない。ゴーゴリの異能力などがある中、逃げるのは簡単

長々と話しましたがこれが、鬼殺隊と条約を結ぶ理由です。」



皆は、成る程とでも言いたいのか、首を縦にふる



「じゃぁ、猟犬を味方に付ける理由は、なんだ」



直哉さんが、聞いてくる

確かに、猟犬は絶賛対抗中
会えば一目散に切り刻ませるかもしれない
だけど、此方のほうが



「騙しやすいからですよ」

.敵を騙すなら、味方を騙せ【フォルセル・ノア・チェル/ゆきみ*】→←.鬼のいる世界【斑木夜霧/魑魅零】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す