【本編】迷い犬の鬼殺奇譚・改【リレー小説】 (ページ21)

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.目覚め。そして発見【ブリッシュ・フィグティー/珠之梅】ページ21

―――見知らぬ場所。見知らぬ景色。

目が覚めたと思ったら、見覚えのない場所にいた。……否マジで何処だ此処、
起きる前は、いつも道理に作戦を練ったりして纏めていた筈だが。

取り敢えず、周りを見渡していると組織の仲間と目が合った。

「っぇうわ！？」

『うわ…じゃねぇよ』

俺と目が合った瞬間に吃驚する弟子の琥珀。何時もあまり驚くことがないため、此方も内心吃驚してしまった。

その他にも隊長のフィッツジェラルドや下津など、未だ寝ているものと目覚めていないものが多数窺える。

取り敢えず今の状況を確認しつつ、誰が飛ばしたのかを目覚めている者と意見を交換した。

｢…やはり、何者による犯行なのかはまだ分からないが、天人五衰によるものじゃないのか？」

『そうだな…ではその線が一番濃厚か。』

そして話がまとまり状況確認のため、周りを見渡していると、他の組織を探そうとし立ち上がる弟子の姿が見えた。

『…まずは全員目覚めるのを待つんだろ』

未だ全員が目覚めていないため、もう少し待機するよう促す。

「…そうですね。」

…暫くしたところ、森に絶叫が響き渡った。…すげぇデカい声だな―と思っていると、弟子がまた吃驚したようで肩を震わせていた。…お前今日は吃驚し過ぎじゃないか？

「…また白銀さんが驚いた」

ほら、下津も同じようなこと言ってるぞ？

「…なんか聞き覚えがある気がする」とか言っている弟子なそんな事はないと返す。

取り敢えず声の方へ向かってみようと言う下津に賛同し、隊長が未だ目覚めていない団員たちを見てくれるということなので、山を下って行くことになった。

蜘蛛がうじゃうじゃ這い回っていたので、気持ち悪いと思いつつ踏み潰しながら進んでいく。
…ホントに気持ち悪ぃな

草木をかき分けて進んでいると、微かに人の気配がした。

『…あれ人じゃないか？』

そう呟くと琥珀と下津がそうだなと言い、近づいていった。