3 ページ4
貴方side
.
.
帝「…?!?!お前誰だ?!?!」
「へッ……?!?!」
黒ファーモッズコートお兄さん()が急に起き上がって大声出すから……心臓止まったかと思った……。
すると彼は私を数秒訝しげに眺めてから口を開く。
帝「神を恨むだかなんだか怖ぇこと言ってたけど…まずお前誰だ?」
片方の眉を吊り上げながら言うもんだから怖くてしゃあない。ナニコレ帰りたい…。
「えっ…あっ、通りすがりの女子高生です…」
帝「女子高生ぇ?んなのがなんでこんな時間にこんな所に居んだよ。サボりか?」
「いや違くて。今日は早帰りだったんですよ。それでたまたま寄り道して公園に来たらお兄さんが寝てたんで…」
帝「ッあ"ー…そういう事かよ。」
頭をガシガシと掻きながら彼は欠伸をする。
…………なんだか猫みたい。
帝「で。お前、さっき神を恨む、だとか言ってたけどどうしたんだよ?」
「えっ、あ、それ聞いてたんですか…。話すと長くなりますけど、聞きます?」
思った以上に彼とお話を弾ませられていることに内心驚きながら、私の問いに頷く彼を見てまた私も口を開く。
「と、言う訳でして。神様って優しくないなって思っちゃったんですよ。」
なんとかクラス替えで起きた事を簡潔に説明した。
途中から聞いてんのかどうか微妙な反応してたけどこの人、大丈夫かな。
帝「ふーん…。可哀想だな」
「えっ直球で失礼」
帝「でもよー、俺は神を恨もうとは思わないぜ!」
「え?」
帝「俺は運が全てだと思ってんだ。たとえギャンブルに負けてこの命が取られちまおうとも、それは神の仕業なんかじゃねぇと思ってる。むしろ神様は俺様っつーか?!」
ギャンブル…負けて…命を取られる…?
神様…俺様…??
帝「だからよ、いつまでも神を恨んでないで自分で動いてみるこったな!友達くらいすぐ出来んだろ!」
よくわからない事も言われたけれど「自分で動く」って言葉はなんだかストンと心に落ちてきた。
確かに、いつまでも嘆いてても変わらないよね。
この人、変だけどいい人かも。
「えと…はい、なんか…有難うございます…?」
帝「いーって事よ!ところでお前、名前は?」
「苗字名前です」
帝統「おー名前か、宜しくな!ところでさ…」
.
.
.
.
帝「お金、貸してくださーーーーーーーいっ!!」
前言撤回。良い人じゃない。
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めゃ(プロフ) - 忍狼さん» 忍狼さん、はじめまして!コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しい限りです( ; ; )なるべくたくさん更新できるように頑張ります! (2022年7月16日 3時) (レス) @page19 id: 7e801ff841 (このIDを非表示/違反報告)
忍狼 - 初めまして!見ていると面白いので頑張っててね! (2022年7月13日 14時) (レス) id: aba775bb80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めゃ | 作成日時:2020年4月14日 4時