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貴方side
「はい、はい。そういうことで…あの、すみません。…ありがとうございます。では、失礼します」
初めてのことに震える手でかけた電話。相手は学校。
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そう、欠席(サボリ)の連絡をしました。
私が1番驚いてる。
今まで比較的真面目に生きてきたのに。サボリ?ありえない……。
〈学校の方に連絡しました。どこ行けば良いですか?〉
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未だちょっと震えている手。
学校、母への罪悪感と共にサボリにわくわく高鳴る胸。
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帝『おっけ!じゃあハチ公前で待ってるぜ!』
〈はい、向かいますね〉
そう送って携帯をポケットに戻す。
いつもならイヤホンをつける通学路も今日はなんだか街の音に耳を澄ましてみようか、なんて思ったりして。
桜が舞う道にふわっと高鳴る自分の心臓。
春は寂しい季節でもあると思っていたけれど、今年の春は違うかも。
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いつもより軽い足取りでいつもとは違う道を歩いて
帝統さんが待ってるであろうハチ公前へ。
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めゃ(プロフ) - 忍狼さん» 忍狼さん、はじめまして!コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しい限りです( ; ; )なるべくたくさん更新できるように頑張ります! (2022年7月16日 3時) (レス) @page19 id: 7e801ff841 (このIDを非表示/違反報告)
忍狼 - 初めまして!見ていると面白いので頑張っててね! (2022年7月13日 14時) (レス) id: aba775bb80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めゃ | 作成日時:2020年4月14日 4時