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貴方side
赤くなりそうだった顔を隠して冷ましてピザを受け取って、とりあえず私のお金を出す。
《有難うございましたー》
去っていく配達員さんを見送ってからリビングに行く。
何事も無かったかのような幻太郎くんがそこにいる。
いやそうか、何事も無かったよな、ただ褒められただけだ。
普段私の事からかってくることが多いから急に褒められたりしてびっくりしただけだ。
「ほい、幻太郎くん。」
幻「有難うございます、食べましょうか」
「いただきまーす」
幻「いただきます」
.
うーん、うまい!
私が頼んだやつ、超美味しい。
「幻太郎くん、マルゲリータも1切れ食べたい」
幻「食べたいも何も、好きにしてください。その代わり小生も貴方のも貰いますよ」
「はーい、ありがと。……うまっ」
ピザなんかを食べながらのんびりしてるのってしあわせだな〜!!平日はまともにご飯も食べれないからなあ〜!!(社畜)
幻「今日は何時頃に帰るんです?」
「んー月曜までの仕事があるからこれ食べて少ししたら帰るよ」
幻「そうですか、無理しないで下さいね」
「はーい。幻太郎くんもね」
無理するな、とだけ言ってむぐむぐとピザをかじる幻太郎くんは少し可愛く見えた。
嘘じゃなくてちゃんと私の事心配してくれてたりするのが、こういうところから伝わる。
やっぱり土曜日終わって欲しくないなあ、と思いながら私もピザに噛み付いた。
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作者名:めゃ | 作成日時:2020年1月27日 18時