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貴方side
「はっ…寝てた……!」
幻「お早うございます」
「あれ、幻太郎くん。それに毛布…ぬるさら…あれ、テレビ消えてる。」
幻「白膠木簓さんでしょう、テレビなら消しましたよ。」
「さっすが幻太郎くん気が利くね〜…ってごめんごめん有難うね」
幻「いいえ。小生もちょうど休憩をしたいと思ってた頃でしたから」
「休憩?いつからしてたの?」
幻「30分程前くらいからですかね」
「ってことは待って、私は何時から寝てた?」
幻「知るか」
「辛辣…でも長いこと寝ちゃってたかな、おかげでスッキリした」
幻「まあまあ。珈琲、飲みますか?」
「んー、飲む」
幻「わかりました。待っててください」
いやぁ幻太郎くんはやっぱり優しいなあ。
そう思いながらテレビをつける。
もう白膠木簓さんが出てた番組は終わっちゃっててよく分かんないテレビが始まってる。
台所でお湯を沸かし直している幻太郎くんを見ると、
目が合う。
幻「なんです?」
「幻太郎くんさぁ、今書いてる原稿の締切いつなの?」
幻「来月までです」
「進捗は?」
幻「そこそこ」
「なら今日無理してやる事じゃないし折角私もいるんだしゆっくりしようよ。」
幻「は?」
「今日の晩御飯は出前とって、テレビとか見たりボードゲームとかしたりお話したりしながらゆっくりしようよ」
幻「生憎小生の家にはボードゲームはないですが」
「ならいいよお話しよ」
幻「……わかりました。今日だけですよ」
やったぜ。幻太郎くんチョロい(失礼)
幻「珈琲、できました」
「わーい、ありがと」
幻「はぁ…」
「やっぱりダラダラしてるのが1番だよねえ、仕事なんかやめてずっとここに居たい」
幻「小生としては早く帰ってもらいたいんですがね」
「えぇ酷い…」
幻「嘘ですよ♡」
「やだ幻太郎くんったら素直」
幻「嘘ですけど」
「辛辣ゥ……」
時々幻太郎くん辛辣だけどこのくらいの温度感がちょうど良いってのも事実。
幸せな土曜日よ、永遠なれ。(黙れ)
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作者名:めゃ | 作成日時:2020年1月27日 18時