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貴方side
トイレで赤くなった顔を「私が喪女なのが悪い!」と決めて冷ます。
「いや〜にしても…アレは良くない…年下…怖い…」
トイレから出て、外にある蛇口で手を洗う。
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幻「何が怖いんですか?」
「えっ?!わっ…幻太郎くん…!」
幻「2人は爆速で食べて爆速で帰りました。乱数からは『今度また遊ぼうね!』だそうです」
「はや?!それにマネ似すぎ…ふふっ……」
幻太郎くんの乱数さんモノマネがあまりに似てるから笑っちゃった。ごめん幻太郎くん。
幻「とりあえず早く食べて小生達も帰りましょう。」
ん〜ハプニングがあったとはいえ楽しかった…かな。
幻「小生は早く原稿をやらないと。」
「ん、そーだね、戻ろっか」
スッ、と幻太郎くんの袖が不自然に動いた。
「?」
幻「いえなんでも…早くしてください」
「そんな急がないでよ幻太郎くん…」
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美味しかったパンケーキを食べてお会計。
もちろんばっちり自分の分は自腹。
「ねー幻太郎くん?」
幻「なんでしょう」
「予想外だったけど、乱数さん達にも会えて良かったよね。少しは気分転換になった?」
幻太郎くんより背が低い私は幻太郎くんを少し見上げながら笑顔で言う。
幻「………っ…まあ、そうですね。騒がしかったですけど」
「そんなこと言って〜!でも気晴らしになったなら良かったよ、帰ろう」
幻「………はい」
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まだお昼すぎ。
土曜日の夜は幻太郎くんの家で晩御飯を頂いてから帰るから、まだ時間はたっくさんある。
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なにをするでもない土曜日が私にとって毎日の仕事の糧になってる事、幻太郎くんは多分知らない。
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作者名:めゃ | 作成日時:2020年1月27日 18時