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貴方side
幻「…!…そこは付き合って、じゃないんですね…」
少し顔の赤みが引いて冷静さを取り戻してきた幻太郎くんに言われ気付く。
ん?
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私 な ん て 言 っ た ?
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フラッシュバックするさっきの記憶。
なにやら恥ずかしいことをべらべらと喋った挙句
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『私から離れないでくれますか…?』
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…なんっだソレは?!
ここで言うべきは付き合って、じゃないのか?!
離れないでって何…?!メンヘラ…?!(自暴自棄)
幻「ふふっ…でもまあそういう所が貴方らしいですね。いいですよ、離れないでいて差し上げましょう」
「〜〜〜?!」
にこっ、と微笑む幻太郎くんはやっぱり恐ろしいくらい顔が整ってるし(そこ?)、なんか優しいし(失礼)、いつも以上になんか紳士感が凄いし(?)
今度は私がそれこそ真っ赤になってしまって。
抱きついたまま幻太郎くんの顔を見ていた私が今度は顔を隠したくて逃げようとすると_____
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幻「お望み通り、離しませんよ♡」
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女の人みたいな声で可愛く言う幻太郎くんはその声に似合わない強い力と余裕な態度で私を抱き締めた。
_____さっきまで真っ赤で焦ってた可愛い幻太郎くんは何処へ?
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でも
こんな甘い雰囲気私たちにはまだ似合わない。
いつもみたいにダラダラして休日を自堕落に過ごして(主に私だけが)
幻太郎くんが原稿しつつも私に付き合ってくれて
そんな日の方がまだ、お似合い。
だから恥ずかしながらも安心するその腕の中でちょっとにやけちゃうのを隠して私は言う。
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「…〜っ…!やっぱり今から2度寝しよ!そのあとは先週のリベンジ果たしたいからマリ〇大会!!」
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休日堕落は変わらない。
甘い雰囲気なんて似合わない。
それでもそのスタイルが私達らしくて丁度良い。
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…多分。
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_____________________『作家さんと休日堕落』
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作者名:めゃ | 作成日時:2020年1月27日 18時