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貴方side
映画を見終わったらもう完全にお昼前で、お昼ご飯どうしようか、なんて話をしていたら私が寝てしまったらしい。
気づいたら1時。
「あれ、幻太郎くん…ごめん…」
幻「あぁ、起きましたか。」
「寝ちゃってた、ごめん」
幻「大丈夫ですよ。お腹、空いてます？」
「んー…あんまりかなぁ」
幻「珍しい…」
「どういう意味だ」
幻「いえなんでも。では何しましょうかね、寝ますか？」
「んー、眠いけど起きてるよ。てか幻太郎くん今日なんかいつもより優しいね」
幻「朝もそのようなこと言ってましたね」
「うん、だってなんか変だし」
人の優しさを 変 というのは些か失礼ではないか。
とか思ったけど幻太郎くんだしいいか(失礼)
幻「まあまあ、小生はいつでも優しいですからね。それよりなにかしたい事とかないんですか？」
「うーん、ゲームしたい」
幻「といいますと？」
「マリオ〇ートとか」
幻「あぁ、それなら昔に買ったのがありますよ」
「えっ」
幻太郎くんの家にゲームあるとか意外すぎない？
原稿原稿言ってるくせにいつゲームやんの？
幻「ありますよ。やります？」
「やる」
幻「わかりました、用意してきます」
「ありがとー」
なんだか凄くのんびりしてる。
先週はカフェに行ったりしてなんだかんだ忙しかったのにな。
何故か幻太郎くんの家の中だけ時間がゆっくり流れている気がして、心地良い。
普段ゲームなんてやらないからだろう。
なれない手つきでテレビとゲーム機を操作してる幻太郎くんの後ろ姿をじーーっとみる。
.
.
なんだか少しふわふわで甘い、寂しい香りがした。
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作者名：めゃ | 作成日時：2020年1月27日 18時
