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幻太郎side
目の前で寝始めてしまった貴方。
ベッドに運ぼうかとも思ったけど
ソファで寝てるしとりあえず起こさずに布団をかけてあげよう。
「ぅ…………」
何やら苦しそうに寝ている。
まさか夢の中でも社畜してるのだろうか。
何にせよ、貴方は頑張りすぎだ。
今週は毎日0時を過ぎてから「仕事終わった」との連絡があった。
それに今週に限ってその後に「ごめん」と来るのだ。
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そんな弱気だなんてどうしたんだろう。
さすがの小生だって、心配になる。
普段明るくて、元気な貴方。
そんなにしおらしい姿は似合わない…と思う。
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こんなことを思うのは "俺" らしくない。
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でもそう思ってしまうのも事実。
.
小生より小さい体で一生懸命に働いているのは小生がよく知っている。
毎週末、笑顔で小生の家に来る貴方の目の下にはいつもその笑顔に似合わずクマがある。
でもそんな貴方の、仕事のことなど気にしてない、というようなあっけらかんとした姿に元気をもらっているのは小生だ。
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今度は小生が、貴方の役に立ちたい。
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作者名:めゃ | 作成日時:2020年1月27日 18時