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貴方side
「ねー暇だよ幻太郎くん。遊びに来た意味が無いよ」
幻「遊びに来なければ良いじゃないですか」
なんて冷たいこと言うんだ幻太郎くん。
この私がハゲ課長から任された激務を遂行してやっとこさ手に入れた休日を返上して遊びに来たってのに。
「幻太郎くんが1人で寂しいかなと思って」
幻「余計なお世話この上ない」
私と幻太郎くんは2年くらい前からの知り合い。
なんで知り合ったかって言うとたまたま私と幻太郎くんが駅の構内でぶつかって、その時私が幻太郎くんの本読んでて…っていう運命が故。
元々好きな作家さんだったしまさか駅でこんな形で会うとは思えなくて運命!って思って、私に謝ってから歩いていく幻太郎くんを捕まえて連絡先げっとした。(強奪とも言う)
その後はメル友(古い)になりました。
そして当時大学生だった私もとある医療系の会社に就職が決まり、今ではばっちり社畜です。
「ねえ聞いてよ幻太郎くん。昨日もハゲ課長がね?」
幻「原稿中だって言いましたよね。その耳は飾りですか?」
「あ、飾り…?このピアス気づいた?キャンディーの形してるんだよ。乱数くんみたいで可愛いでしょ」
幻「本当に耳 "が" 飾りな様ですね。」
「嘘だってば〜。そんなにずっと座って仕事してると疲れちゃうよ。遊びに行こうよ」
なんで休日に幻太郎くんの家に居座ってるのかといいますと。
訳あって私が帝統くんを拾ったことがあって。
それが帝統くんから幻太郎くんに伝わり、理由は暇だったからって言ったら「暇で変な男を連れ込むくらいなら小生の家にいたらどうですか」って言われたから。
最初はプロポーズかと思った。
プロポーズ?って聞いたら殴られた。解せぬ。
まあそんなこんなでちょくちょく休日に遊びに行ってたらそれが習慣化したってわけ。
あれ?幻太郎くんこの時は自分から家来いって言った癖に最近追い出そうとしてるな?
…まあいいか。
幻「…分かりました。どこに行きたいんですか?」
「ふふ、わーい!じゃあさ、新しく出来たカフェ行こうよ」
幻「はぁ…カフェですか。まあいいでしょう。準備するので待ってて下さいね」
「はーい」
幻太郎くんは仕事しすぎ。
まあ私も社畜極めてるんだけど…。
私が来ることで幻太郎くんのリフレッシュになってるといいんだけどな。
…それはないか?
と、良さげなことを準備している幻太郎くんを見ながら考えてみたり。
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作者名:めゃ | 作成日時:2020年1月27日 18時