黒魔術少女とアイドル魔法使い【逆先夏目】

20.急上昇 ページ20

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ライブは無事終わった。



けれど、私の顔の火照りは一向に収まらない。





｢ボクもきちんと見ててよネ!｣




『〜ッ…!』


あの場面がフラシュバックしては、体温が上昇する。





あぁあああああああなんで…





なんで……



嬉しいとか思っちゃってるんだろう…



ししょーと私は、両親が勝手に決めた師弟関係に過ぎない。

それ以外の何者でもないのに…







出会った当初とは違う感情が芽生えてる。



『あぁあああもう分かんない!!』


頭を掻きむしり、しゃがみ込む。

ライブはもうとっくに終わってるので、会場には私以外いない。









と、思ってた。





｢こんなとこデ何してるノ…見習いちゃん?｣




今、1番聞きたくない声が聞こえた。


顔だけ反射的に振り返ると、





『し、ししょー…』


ついさっきまでステージの上で踊っていた、ししょーが立っていた。



『いつから居たの…?』


もしや、さっきの叫びとか聞かれてたんじゃ……



｢見習いちゃんガ、

『あぁあああああもう分かんない!!』

って叫んデ、しゃがみ込んだあたりかナ♪｣



うわぁああああああああ終わったぁあああ……

1番見られたくない相手に見られるとは…


ししょーに背中を向けて、膝に顔を埋める。




｢それデ、何が分からないのかナ?｣


『なんでもない、です…』


｢そんな筈八ないでショ｣


『ちょっと、ほっといて…』


膝に顔を埋めたまま受け答えをする。


恥ずかしさで死にそう。。



｢もウ!こっちヲ見テ!!｣


『え?』


グイッと手で顔を包まれ、強制的に顔を上げさせられる。

ししょーは背後から私の顔を上げたので、上げられた角度は90度の如く。



ぱっちりとししょーと目が合う。



｢うン、やっと見てくれタ…♪｣

そう微笑むししょー。


『ッ…!!』




きょ、距離が近い…!




ししょーの微笑みと距離の近さのダブルパンチで、


私の体温は又もや急上昇。





**


久しぶりの更新です。

ブランクはありますが、少しずつ取り戻せていけたらと思います。


よろしければ最後までお付き合い頂けたら幸いです。



長い間更新を停止してしまい申し訳ございませんでした。

またこれから、よろしくお願いします!


*

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