37.友人 ページ37
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「ｯ……！？」
最悪の答えを聞いたようにひきつった表情をするななさん。
その瞳にはやっと止まったと思われた涙が再び流れ落ち……
『何故泣くのですか…？
元々その様な運命だったのです。
成瀬家の為、自分の将来の為を思えば婚約せざるを得ません。
ほら、ななさんが泣く理由なんて何処にもありませんよ…？』
ね？と問い掛けるとななさんはゆっくり口を開き、
「だって……なるちゃん、泣きそうな表情…してる、から…」
所々しゃっくりをあげながら、理由を言うななさん。
『え…？私が泣きそうな表情を……？』
こく、と頷くななさん。
私は笑顔のつもりだったのに、ななさんには泣きそうな表情に見えている……
「ねぇ、なるちゃん。
私の為に嘘、吐かないでよ…
本当は婚約なんて、イヤなんでしょ？」
『……ｯ…』
どくっ、と心臓が高鳴るのを感じます。
『そんな事……』
ない、と答えようとすれば、
「あるでしょ？」
と、ななさんに遮られます。
「ほら、図星。」
その時、私の中の何かが切れた音がして……
気付けば、頬に涙が伝っていました。
拭っても拭っても、流れる涙。
すると、今度はななさんが私を優しく抱き締め、耳元で囁きます。
「ねぇ、なるちゃん。
ホントは、私の事恨んでるでしょ…？」
『そんな事ありません…！！』
反射的に否定し、なばさんの耳元で叫ぶ形になってしまいました。
吃驚した表情をし耳を手で抑えているななさん。
「あーぁ、なるちゃんってさ…ホント優しいよね。」
ふつーなら縁切っても可笑しくないんだけど…？、と呟くななさん。
『ななさんにはそれ以上に御世話になっていますし。
何より、私の唯一の友人なので……』
眼を見開くななさん。
それも一瞬の事で、すぐ表情を緩ませ
「そっか……ありがと、なるちゃん。
じゃあ、なるちゃん。
そんな友人の頼み事、聞いてくれる…？」
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すのーどろっぷ(プロフ) - 蒼穹さん» わぁあああありがとうございます！！胸きゅんをお届けできてよかったです^^* (2017年12月31日 0時) (
レス) id: 9445aaa6c2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼穹(プロフ) - 司くんがヤバい(語彙力)久しぶりにキュンキュンしたよ！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 52262e91ae (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - 遥さん» 遥さん…!!嬉しいお言葉ありがとうございます!!私も遥さんの作品(零さんの小説等)読ませていただいております!! (2017年12月2日 21時) (レス) id: 59eb69c453 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - すのーどろっぷさん、完結おめでとうございます＆番外編待ってました…！これからも読ませてもらいます♪ (2017年12月2日 21時) (レス) id: 59201c6d0a (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - 泉実さん» あぁありがとうございます!!喜んもらえて嬉しいです;;;;り、リクエストまで…!!了解致しました!初デートする2人、書かせていただきます!! (2017年11月29日 19時) (レス) id: 59eb69c453 (このIDを非表示/違反報告)
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