落ちこぼれ令嬢とアイドル御曹司【朱桜司】

7.朱桜司 ページ7

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貴殿の隣の椅子に腰掛け、空を見上げます。

そういえば、名前知りません。私も名乗っていませんし。


「成瀬家の方ですよね？」


名乗ろうとした瞬間、貴殿が話しかけてきました。

『は、はい。成瀬Aと申します。』


やはり、と微笑む貴殿。



ふむ…成瀬家は私が思っていたよりもずっと有名なのでしょうか？

それとも、他の家の方の名前と顔を一致させていない私が可笑しいのでしょうか…



「噂通りお綺麗ですね…御両親によく似ておられます」

私の髪に触れ、ゆっくりとといていきます。


『あ、ありがとうございます。
しかし、貴殿の方が整った顔立ちかと…。』


「ふふっ…それは嬉しいですね。
こんなにもcuteな方にお褒めの言葉を頂けるなんて。」



本当に嬉しそうに微笑む貴殿。

とても可愛らしい笑顔で、自然と顔が綻びます。




『あっ……』


そういえば、私貴殿の名前を聞いていません。
聞かないままなのはとても失礼な行為です。


『申し訳ありません。貴殿のお名前を伺ってもよろしいでしょうか？』



「あぁ、そういえば名乗っていませんでしたね。









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私は、朱桜司と申します。



本日は朱桜家主催のパーティーにお越しくださりありがとうございます…♪」



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