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207 ※少々流血表現あり ページ25

No side

あと2回

両者ともにこの数字が脳裏にチラつく

皆見は脇腹の痛みに耐えながら起き上がり、次の手を考える。

先ほどもまで余裕そうだった無窓は中距離の武器を想定しつつ、皆見から距離をとった。

「(私から距離をとった。近接での攻撃を警戒しているな、多分破魔矢みたいな中距離のものも無理だろう。なら、こっちから近づくしかない。)」

無窓はおそらく隙をついて自分に攻撃をしてくると皆見は考えた。

無「(・・・あと2回、攻撃をかわしつつのらりくらりとやっていけば・・・お姉さんは呪力切れになるだろう、それまで耐えられるか・・・)」

先に動いたのは________

「『幻出 双剣』」

皆見の方だった。

長船兼光を消し、二つの剣を出して無窓へと距離をつめる。

無「ぐっ・・・(怪我をしてもなお、この速さ・・・・末恐ろしいな)」

キィン

ギギギギギ

無窓も対皆見用の剣を所持し、それで凌いでいるが

圧倒的に皆見が押していた。

「っ・・・」

皆見は数時間前に領域展開を展開してから呪力総量のおよそ3分の1しか呪力が回復していない。

その中での1時間越えの長船兼光を含む武器の幻の維持、幻夢の多用により、もはや限界に近いものであった。

キィン

ズザザザ

両者ともに一旦離れ、距離をとる

「ふー・・・」

無「(一か八か・・・)」

ダンッ

皆見は無窓の後ろに回り込み、剣を振り下ろす

「(いける!!)」

無「動作停止!!」

「ま、た・・・でも効かな」

バシュ

パキィン

無「・・・一瞬の足止めで・・・いいんでね」

「い"っ・・・」

皆見が無窓に腹を刺されたのと、皆見が法力を破ったのはほぼ同じタイミングだった。

だが

ガシッ

「・・・やっと、捕まえた」

皆見は片方の手で無窓を掴み、片方の手には幻出で出した双剣の一つを握っていた

そして_______

バシュ

バシュっ

無「このっ・・・!!」

「うぐっ・・・・」

ドサっと振り解かれてしまったが

「(これで・・・!私の術式が効く・・・!)」

無「(やられた・・・!)」

最後の力を振り絞らんと、皆見は立ち上がる

「『幻出 長船兼光』」

無窓はとある感情を皆見に向けていた。

人間がこの感情を持った時、大概の人間は逃げる、という選択をもつ。

恐怖、という感情を

無「く、くるな・・・」

「これで・・・最後っ!!」

皆見は無窓に向かって剣を振り下ろした_____はずだった。

「がっ・・・・!?」

皆見の動きが、止まった

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作者名:あや | 作成日時:2023年10月15日 14時

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