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学校が始まってはや3週間と少し
まだちょっと暑さが残る日々が続いた。ちなみに最近は任務は夕方からのものが多く、学校に支障がない程度のものが多かった。
「(今日は自主練・・・かな。師匠は夕方くらいまで任務・・・傑さんは出張だし・・・)」
最近あれほど嫌だった体術の組み手が楽しいと感じるようになってきた。相手が力を入れにくいところに攻撃し、隙を作る。そこを叩くというのがかなり楽しい。
体術も師匠は教えてはくれるのだが術式ありのことが多い。術式なしのフィジカルを使ってのものは基本的に傑さんが教えてくれている。
「(早く傑さん戻ってこないかなー・・・)」
高専について目に入ったのは
「師匠と夜蛾先生・・?」
何やら話している、けど・・・
「師匠があんなに怒ってるの・・・久しぶりに見た」
会話の内容は聞こえないけど、声を荒げているのはわかる。
師匠はその後立ち尽くし、すぐに歩いて行った。
「何か、あったのかな・・・」
多分これは夜蛾先生の方に聞いたほうがいいやつだと思い、職員室に戻ろうとする夜蛾先生を捕まえる。
「夜蛾、先生」
夜「Aか・・・学校から帰ったんだな。」
「あ、はい・・あの、何かあったんですか・・?』
夜「・・・落ち着いて、聞いてくれ。」
「は・・・い・・・」
夜「傑が集落の人間を皆殺しにした」
「・・・・・・・・は」
え、傑、さんが・・・?
「うそ、ですよね?」
夜「残念ながら真実だ。・・・上はあいつを処刑対象として認定した」
「うそ・・ですよ!絶対!!傑さんは、こんなこと絶対しません・・!だって!!
あの人は、誰よりも優しい人なんです!絶対罠だ・・・信じないです・・・ありえ」
夜「A!!」
突然夜蛾先生が大声を出した。
私はビクッとして、泣きながら夜蛾先生の方を見た。
夜「俺も嘘だと言いたい。だが、残穢などの証拠がくっきりと残っているんだ。・・・認めるしか、ないだろう」
「・・・」
私は何も言わずにそこから立ち去った。
寮について、すぐに携帯を取り出す。
かける先は、もちろん傑さん
「お願い・・・でて・・・」
prrr・・・prrr・・・
『おかけになった電話番号は、現在使われておりません』
出ない・・・
何度も、何度も電話した。迷惑かもしれないと思ったけど、そんなの関係なかった。
プープー
何度留守電のアナウンスを聞いたのか、わからない。
「なんで・・傑さん・・・」
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あや(プロフ) - さとさん» ありがとうございます!全力で描かせてもらいますのでぜひ続編の方もお願い致します!! (8月6日 11時) (レス) id: db0fd9ce69 (このIDを非表示/違反報告)
さと - 百鬼夜行編とても楽しみです!いつも面白い話を提供して下さりありがとうございます! (8月6日 7時) (レス) @page27 id: cdb499747b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや | 作成日時:2023年7月31日 12時