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「う・・・痛い・・・・」
全身打撲、あるいは切り傷
頭は腕で守ったから大丈夫だけど
五「攻撃パターンが安直だな、多分無下限なしでも避けられる」
飄々として私の前に立っているのは師匠。
現在、師匠と手合わせ中である。術式ありの
私が意識を取り戻して1か月が経った。
そしてその次の日に術式を見せたところ
五「次の修行から俺と手合わせな」
と言われ、2日に1回のペースで手合わせしている。
師匠は私と違って怪我の一つもない。
「でも・・私の術式と師匠の術式って相性悪くないですか・・・」
私の術式は幻で基本的に武器を出して戦うもの。だがそれは師匠の無下限呪術の前ではかなり不利なものである。
五「俺は攻撃パターンが安直だって言ってんの。術式だけを展開して満足すんな、攻撃を組み合わせろ」
「って言っても・・・がはっ」
師匠が術式で私を吹っ飛ばす。受け身を取れ慣れてるとはいえ、壁に叩きつけられるのは痛い。
五「これで5回は死んだな、お前。」
目の前には師匠。指の形は術式反転赫。詰みだ
五「今日はこれで終わり。次の時にもう少し攻撃にバリエーション持っといて」
俺、任務だからといって師匠は帰っていった。
「ありがとう、ございました・・・」
別に術式を展開させれば師匠から一本取れるとは思っていない。
色々考えてる。でも、師匠には通じない・・・
ヨロヨロと立った私は、すぐに硝子さんのところに行きたくなくて
「(どっかで・・・ぼーっとしたい・・・)」
その時に足を引っ掛けてしまった。
こける、と思ったが
「(あ、れ・・・痛くない・・・)」
夏「A?A?大丈夫かい?」
「え_あ、え?すぐる、さん・・・」
夏油「また悟との特訓でこんなにボロボロになったのかい?・・・手当てしに硝子のところに行かないと」
「いや大丈夫で_」
言い切る前に傑さんに抱っこされて連れて行かれた・・
硝子さんに治療してもらい、すぐに出ようとすると
夏「私も一緒に行っていいかな?」
「・・・いいですよ」
夏「ありがとう」
そう言って私は傑さんを連れて高専内の森が少し開けたところに行った。
夏「懐かしいね、ここ」
「そうですね・・・私は高専内で1番今お気に入りの場所です」
夏「そうなんだ。そんな場所に招いてくれて光栄だね」
そう言って私も傑さんも少し腰掛けた。ちょっとだけ標高が高いところにあり、少しのぞけば高専や、街の景色が見える。
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あや(プロフ) - さとさん» ありがとうございます!全力で描かせてもらいますのでぜひ続編の方もお願い致します!! (8月6日 11時) (レス) id: db0fd9ce69 (このIDを非表示/違反報告)
さと - 百鬼夜行編とても楽しみです!いつも面白い話を提供して下さりありがとうございます! (8月6日 7時) (レス) @page27 id: cdb499747b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや | 作成日時:2023年7月31日 12時