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39※ 少々流血、グロ注意 ページ2

2005年7月

ミーンミンミンミー・・・

「暑い・・・帰ったらアイス食べる・・・絶対・・」

今日も塾疲れたな・・・早く家に帰ってアイス食べたい・・・

お金持ってたらお店で買えるのになぁ・・・セミうるさいな

ピンポーン

「おかあさーん、帰ったよ、開けて〜」

自分で鍵は持っているものの、開けるのがめんどくさくていつもインターホンを鳴らす。

だが

ピンポーンピンポーン

ミーンミンミンミー

「あれ、お父さんと出かけてるの?もー、鍵出さないといけないじゃん」

ガチャリ

よし、鍵は開いた。早く入ろー・・・

「っ・・・(なんか、開けたくない・・・怖い・・なんで・・・)」

本能的に開けたくないとそう思ってしまった。

「(いや、そーゆーのは気の迷いだってお母さん言ってた。だから、うん、開けよう)」

ミーンミンミンミー

ガチャ

「た、ただいまー・・・」

家が、暗い。両親ともいないのであればこんな暗さ当たり前なのであろうが

「(こわ、い・・・私の家、だよね・・・お母さん達早く帰ってきて・・・!)」

そうして家の電気をつけてリビングのドアを開けると

ガチャ

「は・・・え・・・・」バタッ

セミの声は聞こえない。荷物を落としたのだろうがそれすらもわからない。

いやもう何もかもわからない。

「おかあ、さん、おと・・・さん・・・」

だって、目の前には血溜まりの中に私の両親が倒れているのだから。

「え、い・・・や・・・・」

声を上げられない。声を上げたら誰かしら気づいてくれるのだろうが、

恐怖で、動けない。

ガサッ

リビングの奥で音がする。それも

アソボォォ ドコォォォ?

こんな声を上げながら。

「(不審者・・・?つう、ほうしなきゃ・・・で、も、動け・・ない・・)」

ズル・・ズル・・

足音がこっちに向かってくる・・・

「(・・・かくれ、ないと・・ソファのした・・・)」

幸い、私のたてた音は気にならなかったみたいで気づいていない。お母さん達を見ないようにしてソファの下に隠れる。

「(怖い・・でも・・見つかったら・・・)」

せめて、どんなやつが入ってきたのかだけでも見ようと目を凝らす。

でもそれが間違いだった。

「っ・・!!ひっ・・・・」

見たこともない、お化けだったのだ。

お化けはこちらに気づくと

ニタリ

と笑った。

そしてソファの下から引き摺り出そうとする。

アソボォォネェェェ??

「あ・・・あ・・・」

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作者名:あや | 作成日時:2023年7月18日 19時

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