検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:59,063 hit

26 ページ26

.







「…え、ほんとに食べたの??」





嘘でしょ、とつぶやく彼女の元に俺は近づいた。






ごめんな、ほんと。









「A…」


「ゆんぎさっ……ん?!」









俺は彼女の、そのか細い体を引き寄せて抱きしめた。










「ゆ、ゆんぎさん??」







びっくりしている彼女を無視して、さらに強く抱きしめる。







…彼女のことを抱きしめたのはいつぶりだろう。






今までの分取り戻すことはできないかもしれないけど、それでもこうさせてほしい。






彼女に触れて、俺の心も、すーっと満たされていくのがわかった。












「…」










彼女はしばらくすると俺の背中に手を回してくれた。





それが本当に嬉しかった。少しだけ安心した。















………そして余計に離したくなくなる。










「……ちょ、ユンギさん…?」








まだこのままなの?





っていうのが伝わってきたけど、もちろん離す気はない。



















「……えっと、あの、お弁当の中身大丈夫だった?」









俺が離す気がないってわかって、

少し照れた声だった。












あぁ、ほんとかわいいよお前は。











「……うまかったよ。」






「うそだ。あんなん冷えてて絶対おいしくない」






「…わかんね。けど、うまかったんだよ。」















冷えてたし、もしかしたら悪くなってかもしれないし、味なんか正直覚えてない。




けど、




彼女への申し訳なさと、愛おしさと








色々混じって











どうしようもなく涙が溢れるくらい、








めちゃくちゃうまかったんだよ。



















「………ごめんな。」



















.








今までの人生で言ってきた謝罪の言葉で、1番重いんじゃないかってくらい



こんなに申し訳ないって思ったことはなかった。

27→←25



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (135 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
854人がお気に入り
設定タグ:ユンギ , SUGA , BTS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Muu(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しい言葉をありがとうございます!少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。 (2022年9月6日 17時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最高でした。 (2022年8月11日 19時) (レス) @page46 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
Muu(プロフ) - ユンギペンさん» ありがとうございます!完結へと一気に書き進められたのは、まさしくこのメッセージのおかげです! (2022年6月25日 2時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ユンギペン - 続き楽しみに待っています!更新頑張ってください😊いつもお疲れ様です☺️ (2022年6月23日 22時) (レス) id: b9da242e25 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Muu | 作成日時:2021年9月15日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。