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七十六. 女と酒には気をつけろ編 ページ24

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「あら、お久しぶりね、坂本さん」
 



「おりょうちゃん、久々ぜよー!」



陸奥とAは何故か坂本にすまいるに連れてこられていた。
相変わらず坂本はおりょうにぞっこんで、ハートマークが飛んでいるように思えた。


(ああ、面白くない)


いつもは好きな酒も、味がない。
陸奥は黙ったまま、ちびちびと飲んでいた。



「おりょうちゃん、結婚しちょくれ〜」




「ノーセンキュー」


坂本とAの状況も知らない店員や客は、当たり前の風景が始まったとくすくすと笑っていた。
それに面白くないと感じ、一気に酒を飲み干す。



「お妙さん、もう一本」




「Aちゃん、飲み過ぎよ?もうやめたほうが」




「もう一本」




声色を変えて酒を要求するAに、呆れたように席を立った。



(女遊びするなら、私呼ばなくていいじゃん)



桂に言われたように、女遊びが激しい男だと腹を括っていたが、いざ目の前でやられると、気持ちが落ち着かなかった。




「A、大丈夫がか。無理せず帰ってもよか」




「いーえ!私はしっかりと目に焼き付けて帰ります」



Aは完全に意地になっていた。
酒豪でもない癖に、一本また一本へと酒を開けていく。



(はあ…何がしたいのよ坂本さん)




ぐいと勢いよく、酒を飲み干した。


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「ん…」




気がつけば朝になっていて、日差しがAを照らす。
布団の布擦れの音と、いつもと違う感触に飛び起きる。




「え…私服着てな」




周りをきょろきょろと見渡せば、見たことのある風景と、隣にふかふかとした茶色の物体。



(うわ…最悪だ)



それを見て、思わず頭を抱えた。
飛び起きたAに起こされたのか、




「おう。A、おはよう」




茶色の物体の主は、白々しく声をかけてきた。
…同じく何も身に纏っていない状態で。




「ほんと、最低ですね」




にこにこと笑う男にAは、枕を思い切り投げつけた。


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Nattu(プロフ) - connyさん» 返事遅くなって申し訳ございません。コメントありがとうございます!connyさんのご期待に添えるよう、楽しみながら書きたいと思います* (2021年2月20日 1時) (レス) id: 8022db4695 (このIDを非表示/違反報告)
conny(プロフ) - 応援してます!続き楽しみです! (2021年2月11日 0時) (レス) id: 712cd20bd6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nattu | 作成日時:2021年2月10日 14時

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