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P.19 ページ20

「ちょっとここで待っててくれ。直ぐに来る」



「すみません」



……なんか大きい建物だな。



ぼけーっと建物を見ていると、誰かが入って行く。



「……左馬刻さん?」



「あ?Aじゃねぇか、久し振りだな。なんか用かよ」



あ、用は無いです。



軍人さんに今から手当をして貰う事を順を追って説明した。



「理鶯か……

妹が会いたがってたから今度会ってやれ」



「分かりました〜」



少し前に、妹さんの家庭教師もどきをやっていたから


お互い顔見知り程度には知っている。



「すまん、待たせたな」



建物の中から包帯やら何やらを持った軍人さんが出て来た。



「お、銃兎」



そこでタイミングが良いのか悪いのか何故か背後から入間さんも登場。



なんかこの三人見覚えが……



そうか!ヨコハマのディビジョンか!この人達!



「何故、Aさんがこんな物騒な所に居るんです?」



入間さんにも全く同じ事を言って説明した。



「成程、取り敢えず上がって行って下さい」



……そしてなんか上がらされた。



「手当はもう終わりましたけど」



「じゃあその対価だ」



対価?ヤクザだから指?



対価について考えていると、ある異変に気がついた。



「……なんか変な匂いしません?」



「気の所為ですよ」



……何か誤魔化してますよね。絶対。



数分後に理鶯さんがおどろおどろしい何かを持って来た。



「■■■のソテーだ」



「え、今なんて……?」



「やめろ聞くな」



入間さんを見ると、眼鏡のブリッジを上げて目を背けた。



……どうやら私は巻き添えにされたらしい。



その何かを理鶯さんがつぎ分けている間はただただ恐怖だった。



「食べて良いぞ」



「こういう時は客人からどうぞ」



なんで!?



目の前には理鶯さんの期待が籠もった目。



……仕方なく、少し一口だけ食べてみる。



「……え?結構いけますよこれ」



あ、おいしい。



「これ美味しいですね」



「それなら良かった」



「……これで三人目ですか」



満足そうに頷く理鶯さんと、呆然とする入間さんと左馬刻さん。



「客人だからな。ほら、俺のも食べろ」



「私のもあげますよ」



我先にと料理を押し付けてくる二人。



いやそんなに食べれませんって。



「じゃあ持って帰れ」



「理鶯、タッパーを持って来なさい!」



もう必死だな。



「……じゃあそろそろ帰りますね。


でもこんなに貰っちゃって良いんですか?」



「あぁ、また今度頼む」



……なんか頼まれた。

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アリス - 続き待ってます! (2021年10月3日 20時) (レス) @page28 id: 8c35d92784 (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 続きが見たいですー!!!更新待ってます! (2021年4月21日 17時) (レス) id: 1d2c287881 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 麩菓子さん» 初めから読みました!!めっちゃ続きが気になります!!更新頑張ってください! (2020年12月5日 17時) (レス) id: 61644e4b7a (このIDを非表示/違反報告)
麩菓子(プロフ) - 夢花 (仮垢)さん» ありがとうございます、頑張ります! (2019年2月16日 18時) (レス) id: 53de0170aa (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - 無花果様の事「お姉様」って呼んでたからびびったぁw続き待ってま〜す! (2019年2月8日 22時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麩菓子 | 作成日時:2018年10月21日 20時

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