噂の古本屋【ヒプマイ】

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よし、マスクしたし顔洗った。冷えピタは外さなくて良いか。



インターホンが鳴って玄関を開ける。



「……えっ？神宮寺さん？」



「あれ、私が来ると聞いていなかったかい？」



「あ、いや、聞いてました……」



えっ。えっ！えっ？えっ！？



店長の知り合いの医者って神宮寺さん？



そして神宮寺さんと言えば日本では有名なお医者様……ひぇっ。



「神宮寺さんの貴重な休日をこんな一般人一人の為にすみません……」



「大丈夫だよ、今日は何も予定は入っていなかったからね」



「すみません、ありがとうございます」



一旦家に上がって貰って喉とかを診て貰った。



前は座ってて分からなかったけど、神宮寺さん身長がながい……(？)



「朝から何か食べたりは？」



「えーと、作ろうとしたんですけどほら、あの、えーと」



怠かったり作り方が分からなかったりしてですね……



私は何故か身振り手振りで話していた。



「実は、何か食べさせてあげて、と頼まれて


いるのだけれど……何か食べられる物を買って来ようか」



「えっいや！そ、そんな大丈夫です。申し訳ないです……」



うあぁごめんなさい。



「じゃあ少し台所を借りて良いかい？」



「う……すみません、お願いします」



あー、すみません本当にすみません。



「出来たら起こすよ」



「はい……」



布団に入ると早くもお粥みたいな匂いがした。



「……すみません。ありがとうございます」



おいしい……お医者さんの作ったお粥おいしい……



「あ……おいしいです」



「そうかい？」



柔らかく微笑んだ神宮寺さん。



お医者さんスマイル目に良い……



「神宮寺さん今日はもう、本当にありがとうございました」



「いや、この前の借りを返せて良かったよ」



玄関のドアが閉まった。



……神宮寺さんは神様っていうか仏様な気がする。







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作者の推しが一目で分かるお話でした((

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