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眠れる第2話 ページ3
ヴォルカside
来客用バッチをつけて怪しまれないように城内を移動する
螺旋階段を上って城の1番上、幹部(今は違うけど)しか知らない秘密の部屋
“コンコン”
「A？入るよ」
もちろん返事はなくて、それはいつも通り
ドアを開けて中に入ると黒と暗い赤で装飾された家具にベット
そしてそのベットには…
「A…」
ずっと眠ったままのA
現魔王クラウンと同じ色の髪の毛は伸ばされたまま
黄色い瞳は数年前に閉じられた時以来見れていない
「はぁ…」
ベットの近くにある椅子に腰掛けて深いため息をつく
(ノイジィが言う変なものホイホイ連れてくんなって事はわかる！でも…ウブリは俺のことを…)
「どうしたらノイジィは分かってくれるんだよ…」
“コンコン”
思わずノックに背筋が伸びる
ここでコンケットや魔王に鉢合わせしたら不審者扱いされて城を追い出されるに決まってる
(でもノイジィを残していったらウブリがどうなるかわからない…どうする俺！)
意を決して椅子から立ち上がる
と、同時にドアから聞こえてきた声は、
「ヴォルカ…いる？」
「お前かよ！！」
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作者名：むむん | 作成日時：2016年2月21日 22時
