5.憂鬱な休み時間 ページ5
「なんなの?あんた、真冬くんと親しげに話して」
「マジうざいんですけど」
今度は女子トイレで、水をかけられてしまった。
びちゃびちゃな制服。
滑りとした水の感触と、冷たい温度が私の肌を撫でる。
教室じゃなくて、よかった。
教室だったら、彼に見られてしまっていたから。
「てか真冬くん超かっこよくなかった?」
「それなー!彼氏にしたら絶対あたしらの人気上がるよ」
……いじめっ子たちも、相川さんのことが気に入ったようだ。
多分、アピールのために私をいじめる姿をさらすということはなさそうだ。多分。
ひとまずここは安心……だけど。
「そんな真冬くんと話してただなんて……ねえ?」
「あんたに罰を与えなくちゃいけないよね?」
「あ、脱がせる?そしてネットにさらすとか」
「ぷふっ!こんなやつのヌードなんて誰も興奮しないって」
脱がせる!?
ヌードって……。
そんな、そんなこと……。
「まあでも、見せしめにはなるよね?Aちゃん」
やだ、やだやだやだ。
やめて、やめてほしい。
怖い。怖い。
いじめっ子の手が、私に伸びていく。
傷さえ知らないような、綺麗な手。
私なんかと手とは、大違い。
どうして、こんなことができるの?
「おい」
『ぐっ……!』
胸ぐらを掴まれて、首がしまる。
いじめっ子の女の子の瞳は酷く憎悪に包まれていて、その声は恐怖を誘う声色だった。
「んだよその目、マジでうざいんですけど」
「あたしらに逆らおうってわけ?」
『うぅっ……!!』
ギリギリと胸ぐらをつかむ力が強くなる。
表面上はかわいい女の子なのに、やっぱりこんな力があるのか。
抵抗できなくて、もがき苦しんだ。
涙がポロポロと落ちていく。
やっぱり、世界は私に冷たい。
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いるよ - あああああああああああ!!!最高です!!なんか最後のところ泣いちゃいましたwヤンデレにハマってしまった…素敵な作品ありがとうございました! (2022年12月7日 0時) (レス) @page45 id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2022年3月9日 1時) (レス) @page45 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 僕の好みどストライクのヤンデレです!とっても面白かったです。これでもっと想像の幅が広がる…!ありがとうございました! (2021年3月28日 9時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬かるら(プロフ) - 心臓が泣き叫んでおります大歓喜 (2020年8月23日 0時) (レス) id: 018ad8bd5d (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 雨月冷さん» 本当にいつもありがとうございます……!!マーライオンwwwそのくらい泣いてくれたんですね!嬉しいです!私も目からマーライオンです!はい!楽しみに待っていってください! (2020年2月25日 7時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鶯餡 | 作成日時:2020年1月6日 22時