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「………Aっ!」







無機質なチャイムが今日の授業を終わらせていく。
皆はぞろぞろと帰っていき、私もそれに混じって相川と下校しようと思っていたところだった。


はあ、はあ、と息を切らした棗に呼び止められ、目をぱちくりとさせる。




『どうしたの?』

「あ、あのさ、話あるんだけど、……いいかな?」

『え……?』



ちらり、と近くにいる相川を見る。
相川はふっ、とやさしげに微笑み、それを許してくれたそうだ。
棗の方に向き直り、こくんと頷いた。


『わ、わかった……』



あの元気な棗が、あんな風になってしまったのと何か関係かあるかもしれない。
教えてくれるのかもしれない。
それを信じて棗に引っ張られるがままに屋上へと連れていかれた。
もちろん下校時なので誰もいない。
秋の爽やかな風が二人の間を横切り、やがて消えていく。








『____で、どうしたの?』


もしかしたら私を頼ろうとしてくれているのかもしれない。そう考えると何だか少しだけ嬉しくなった。不謹慎なんだけど。



「…………あ、の、あの、ね、……」


先程より顔色が悪い。唇も震えている。そこまで恐ろしいことなのか?
首をかしげ、棗が話してくれるのを待つ。
急がなくてもいいよ、と微笑むが、棗の表情は変わらなかった。









「相川には、もう関わらない方がいいよ!……」



訴えるような言葉だった。
掠れた声には怒りも混じっていて、私は驚きを隠せるわけもなく、大きく目を見開いた。

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作品ジャンル:ラブコメ
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2021年3月14日 1時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - リート@暫く浮上しません。さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません……!!ありがとうございます!そういっていただけてとても嬉しく思います!はい!だらだらします!()コメントありがとうございます! (2019年11月9日 21時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
リート@暫く浮上しません。(プロフ) - 完結おめでとうございます。最初から最後まで二回も見るくらい、面白い作品でした。羨ましい。ゆっくり休んで疲れを癒してくださいね。改めまして、完結おめでとうございます。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 5e7567a452 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 雨月冷さん» こちらこそいつもみていただきありがとうございます!!このお話、結構ストーリー凝っていたのでそういっていただけると頑張った甲斐があります!はい!是非楽しみにしていてくださいね!頑張ります! (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» こちらこそいつもありがとうございます!!あ、その心配はありませんよ!私、めちゃめちゃずぼらですので!!( ・`д・´)ご心配していただけて誠に嬉しく思います!ありがとうございます!!!! (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鶯餡 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月11日 7時

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