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「……ここにおいておけばいいかな？」
『あ、はいっ』
資料室につき、教材を置く。
少し埃臭いので、窓を開けることにした。
ガラリとガラスを引くと、そこから入ってきた風が頬を撫でる。
窓から見える校庭みやると、何かの練習を終えたあとみたいだった。
そのなかには、何故だか相川が入っている。きっと助っ人かなにかだろうが。
「なにみてるの？」
『わっ！？』
後ろから彼が覗き混んできて、小さな悲鳴をあげる。彼は窓の外をみると、ははーんと言わんばかりににやついた。
至近距離なので、整った顔が更に目に焼き付けられる。
「君、真冬のこと好きなんでしょ？」
『…なっ！ちがっ、……！ってか、相川のこと知ってるんですか？』
「うん。まあかわいい後輩って感じ」
……あ、やっぱり先輩だったんだ。
それにしても、あの相川がかわいい後輩ねえ。皮肉なイメージしかないから想像がつかない。
「一応昔からの幼馴染みって感じでさ、」
『へえ』
「昔はよく俺のこと追いかけてきたんだけど、今はなんだか大人びたと言うか……」
変わったのか。
年を取るにつれて性格が変わる人もいるらしいから、あり得なくはないけど。
はあ、と愚痴を呟くようにため息を吐く先輩をみて、私は眉を反り返らせる。
「本当はきっと、強がってるだけなんじゃないかな」
『強がってる？……』
あいつが？あの全人類嫌いといったあいつが？強がってる？なんで？
「俺にもわからないけど」
苦笑いを浮かべて、そう呟いた。
先輩もわからない。相川と幼馴染みの先輩にもか。
『……本当、相川って心読めないですよね』
「あー、超わかる」
『何考えてるかわかんないし、たまにぶっとんだ発言してくるし』
「うんうん」
私が吐き出す言葉に、先輩はさもそうだと言わんばかりに何度も相づちを打ってくれる。
でも、それでも。
『本音、教えてくれたらいいのに』
いつも嘘をついてそうで。
本音をいってる気がしなくて。
そう呟くしかなかった。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2021年3月14日 1時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - リート@暫く浮上しません。さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません……！！ありがとうございます！そういっていただけてとても嬉しく思います！はい！だらだらします！()コメントありがとうございます！ (2019年11月9日 21時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
リート@暫く浮上しません。(プロフ) - 完結おめでとうございます。最初から最後まで二回も見るくらい、面白い作品でした。羨ましい。ゆっくり休んで疲れを癒してくださいね。改めまして、完結おめでとうございます。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 5e7567a452 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 雨月冷さん» こちらこそいつもみていただきありがとうございます！！このお話、結構ストーリー凝っていたのでそういっていただけると頑張った甲斐があります！はい！是非楽しみにしていてくださいね！頑張ります！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» こちらこそいつもありがとうございます！！あ、その心配はありませんよ！私、めちゃめちゃずぼらですので！！( ・`д・´)ご心配していただけて誠に嬉しく思います！ありがとうございます！！！！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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