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「_____真冬？」
「____A様っ！」
鉄格子越しに囚われてる彼女を見つけた。
あの顔。声。姿。A様だ。
僕の唯一の、全てを捧げて忠誠を誓った人。
「ど、どうして……？貴方、熱だったんじゃ……」
「いいから、ちょっと奥にいてください」
「え、え？」
そこから一歩二歩下がる。
彼女は混乱しながらも素直に部屋のすみに腰を掛けるのを確認すると、僕は勢いよく鉄格子を蹴った。それはすぐに捻れて変形し、バラバラと大きな音をたてて崩れた。
……小さい頃、鍛練で大きな岩を一蹴りで切れるよう練習した僕にはお茶の子さいさいだった。
「___……あんた、すごいわね」
「……どうも」
その様を、まるで鳩に豆鉄砲を食らったような顔できょとんと見ていたA様。
彼女に褒められるのはなれていない。
顔とか赤くなってないかな。それが心配で少し目をそらした。
そして、へなりと部屋のすみに腰かけている彼女に右手を差し出す。
「___帰りましょう？A様」
自分でも無意識なほどに微笑んだ。
そして、いつの間にかA様が僕を見てまたもやキョトンとしているのを感じた。
彼女を見つめ返すと、ふつふつと林檎のように赤が沸き上がっていく。
___え。なに、何したの俺。
急に手を差し出したのが恥ずかしくなって、手を引っ込めようとしたときだった。
小さくて、白い手が僕の手におかれる。
彼女の顔を見てみると、真っ赤な顔で顔をそらしていた。__そして、横目で僕を見た。
「__な、何よ」
「____いえ、何でも」
彼女の手をギュッと握って、ここから出ることにした。
無言で階段をかけ上る。
________ヤバイ。
自分でも知らないぐらい心臓がなってる。
胸が張り裂けそう。
顔見られたくなくて下に目線を落としながら僕は階段を歩いていた。
きっと今、顔が真っ赤なんだろう。
……そんなの、情けないじゃん。見られたくない……。冷静沈着な真冬でいないと、ダメなのに……。
にやける口が、言うことを聞かない。
___俺、いつの間にA様にこれほどの恋をしていたんだろう。
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ちょこ - とてもよかったです！結ばれたあとのお話が欲しいです！ (2020年1月15日 20時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - mokoさん» ありがたいです……！！！ですけど、きちんとお目目休めてくださいね！……ありがとうございます！！頑張ります！(Ｏﾟ皿ﾟＯ) (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» はい！やから始まってので終わる鶯餡です！ありがとうございます！！！！私ハッピーエンド主義者なので、そこ思いが伝わっていましたらとても幸いです！はい！頑張ります！(返信遅れて誠に申し訳ございません……) (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
moko - 最初から最後まで１日で読みきってしまいましたww次の日学校なのにオールしましたwwすっごい面白かったです！これからも頑張ってください！応援しています♪ (2019年9月30日 5時) (レス) id: 711f63988a (このIDを非表示/違反報告)
絆 - やからはじまってので終わる鶯餡さん！！鶯餡さんの作品大好きです！！鶯餡さんの作品はどの作品を読んでいても心が暖かくなります！これからも楽しみにしています！無理はなさらないでください！ (2019年9月7日 19時) (レス) id: da343c4ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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