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『_____は、』
目を、見張った。目を疑った。
目を丸くした。目を見開いた。目を凝らした。
気付けば、先程まで横たわっていた彼は上半身だけ起き上がっていて。
布をぎゅっと掴み、赤いが無表情な顔でそれを告げた。
私が驚いている間に、彼は言葉を続ける。
「自害します。首吊りでも、飛び降りでも、毒でも、切腹でも。自害します。」
『ちょ、ちょちょっ！？……はっ！？何で嫁ぐだけで自害すんのよ！』
「それを聞くんですか」
昨日まではあんなに息を切らしていたというのに。
そんな調子のこいた言葉を言えるのなら、もう元気じゃないのって言いたいくらい。
「それくらい、堪えられないってことですよ」
堪えられない……。
その言葉を聞いて、赤くなる。
いやいや、まさか、まさかね？真冬の大切な人って……。いや、そんなの私のただの自意識過剰じゃない。きっと主人がいなくなるのが少し寂しいみたいな感じなのよ。
『あ、あっそ……』
「淑女はそんな返答しないはずですけど」
『あんたの世話で疲れたのよ』
「ほとんど僕を放っておいたのに？」
ほ、放っておいた？……
いやまぁ、確かに夕方まで彼のもとにいけなかった……けど。そこまで言わなくても……。
いつのまにか彼の左手には手袋がはめられており、私の腕をぎゅっとつかむ。
布越しの温度が熱い。二の腕は熱を帯びた。
「___昼間、どこにいってたんですか」
『え、ええと……勉強のために渉の部屋にいったのよ……』
「本当ですか？」
ま、真冬の目が怖い。
これ以上黙っていたら何をさせられるかわからない。
私は目をそらして、素直に口に出した。
『___優の部屋にも、入ったわ』
すると、ゆっくり、と私は顔をあげる。
そこには、苦しげな表情をした真冬がいた。
____な、何よ、そんな顔しなくてもいいじゃない。
「___そう、ですか」
その途端、捕まれていた腕をぎゅっと引っ張られ、彼のもとまで引き寄せられる。
ドクドクと、脈を打つ心臓が私の中にある。
___唇を、奪われていた。
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ちょこ - とてもよかったです！結ばれたあとのお話が欲しいです！ (2020年1月15日 20時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - mokoさん» ありがたいです……！！！ですけど、きちんとお目目休めてくださいね！……ありがとうございます！！頑張ります！(Ｏﾟ皿ﾟＯ) (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» はい！やから始まってので終わる鶯餡です！ありがとうございます！！！！私ハッピーエンド主義者なので、そこ思いが伝わっていましたらとても幸いです！はい！頑張ります！(返信遅れて誠に申し訳ございません……) (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
moko - 最初から最後まで１日で読みきってしまいましたww次の日学校なのにオールしましたwwすっごい面白かったです！これからも頑張ってください！応援しています♪ (2019年9月30日 5時) (レス) id: 711f63988a (このIDを非表示/違反報告)
絆 - やからはじまってので終わる鶯餡さん！！鶯餡さんの作品大好きです！！鶯餡さんの作品はどの作品を読んでいても心が暖かくなります！これからも楽しみにしています！無理はなさらないでください！ (2019年9月7日 19時) (レス) id: da343c4ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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