第33話 ページ36
Aside
「とりあえず、今は白髪の人間の言葉がどういう事か考えないと」
猫娘は話し合っている皆に言った。
「そうだね」
高山鬼太郎は頷いて言った。
「あの人間の言った猿ってなんなんだろうね」
カワウソは猫又の話を聞いて、白髪の男が言った言葉が何なのかを考えてた。
「確かにそうね…」
「うーん…」
皆が考えている中Aは別の事を考えていた。
あれ言って良いかな…。でも…知ってたらおかしいし…。
まあ、少し自分の考察みたいなのを入れて言うか。
「あの…」
Aが声を出すと、皆が一斉にばっ、とAの方を見た。Aは一斉に見られて、ビクッ、と肩が動いた。そして、コックリさんの後ろに隠れて、着物の袖を握った。
「あ、ごめんねAちゃん」
猫娘はそんなAに気付いて、謝った。
「だ、大丈夫、です…」
「それで、どうしたんじゃ?」
目玉おやじさんはAの方に体を向けて、聞いた。
「……あの呪詛師が言ってた猿って、”一般人”じゃないですか」
「一般人?」
猫娘や他の妖怪達は頭をかしげる。
「A、如何いうことだ」
青坊主は真剣な顔でAに聞いた。
「猫又さん、あの呪詛師って、呪術師だけの世界を作る為って言ったんですよね?」
「ああ、そう言ってたニャ」
「その人は、何かあって一般人の事が嫌いになって、一般人は消して呪術師、呪力がある人間だけの世界を作ろうとしてるんじゃないでしょうか?」
Aは全員に分かりやすいように説明した。
「もしそれが本当だったら、なんで人間を猿って言うの?それに、どうして猫又を…」
猫娘はAの説明を聞いて、疑問があり、言った。
「それは、一般人を自分と同じ人間とは思いたくないからじゃないですか?」
「あと、猫又さんの件は、妖怪が一般人を消す為、利用する為の”道具”として、そして、あの首輪の”実験”する為にされたんじゃないでしょうか」
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波紋(プロフ) - マリイさん» すみません<(_ _)>それは難しいですが、この小説にバルモンドを出す事は考えてます。遅くなりますが、それまでゆっくりお待ちください (2022年10月5日 8時) (レス) id: 2934ac33a1 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 鬼太郎5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いてほしいです バルモンド大好きで (2022年10月4日 16時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:波紋 x他1人 | 作成日時:2021年12月31日 19時