第22話 ページ25
「おーい鬼太郎、カワウソ、猫又は大丈夫か」
「蒼兄さん、猫又は大丈夫だ…よ…」
高山鬼太郎は後ろから蒼坊主の声が聞こえ、振り返ったら、ゆかを片手抱っこをしているのを見て、目を点にして固まってしまった。
「鬼太郎、如何した?」
「え、いや」
高山鬼太郎は目を逸らして、言葉を詰まらせていた。
「何でゆかを抱っこしてるんだ?」
カワウソは蒼坊主にゆかを抱っこしている事を聞いた。
「ゆかはさっきの指鉄砲で力を使い果たして、歩けない状態なんだよ」
「それで抱っこしてるんだな」
カワウソはそれを聞いて、理解した。
「ああ」
「そうなんだね…」
高山鬼太郎はしょんぼりしていた。
「鬼太郎、如何したんだ?大丈夫か?」
蒼坊主はそんな鬼太郎を見て、様子がおかしいと分かり、声を掛けた。
「いや、何でもないよ!ゆかちゃんが無事でよかったよ!!」
高山鬼太郎は猫又をおんぶして、一反木綿の方に向かった。
「鬼太郎大丈夫かな?」
高山鬼太郎の様子がおかしくて、カワウソと蒼坊主は心配していた。
「って、ゆかもどうした!?」
カワウソは蒼坊主をチラッと見た時、ゆかも見えたが、ゆかは手で顔を抑えていて、下を向いていた。
「顔が痛いのか!?」
蒼坊主もゆかの様子を見て、驚き焦った。
「痛くありません…大丈夫です…」
「ほ…本当か…?」
「はい…早く戻りましょう…」
「そ…そうだな…」
蒼坊主とカワウソ、ゆかは一反木綿と鬼太郎の元に向かい、横丁に戻った。
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(さっきの鬼太郎の反応を見たゆかの心の声)
鬼太郎可愛すぎやろ…!!!!え?え?なにあれ何あの反応。しょんぼりっていうか、羨ましそうな感じだったよね?蒼坊主さんに抱っこして欲しかったのかな?だとしたら可愛いよね!!可愛いよね!!?やばいやばい顔がにやけそう隠さないと。
心の中が大暴走してたとさ。
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波紋(プロフ) - マリイさん» すみません<(_ _)>それは難しいですが、この小説にバルモンドを出す事は考えてます。遅くなりますが、それまでゆっくりお待ちください (2022年10月5日 8時) (レス) id: 2934ac33a1 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 鬼太郎5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いてほしいです バルモンド大好きで (2022年10月4日 16時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:波紋 x他1人 | 作成日時:2021年12月31日 19時