44話 ページ44
｢えへへへ｣
｢きめぇ｣
｢ちょ！？それ彼女に向かっていうセリフ！？｣
分かりやすくショックを受けた顔をすると、キヨ兄ちゃんは片手でハンドルを握りつつ、片手で私の頬を引っ張った。
｢買い物行くだけて何でそんな喜んでんだよ｣
そう。今日はキヨ兄ちゃんのお買い物に付き合っている。って私が無理やりキヨ兄ちゃんに着いてきただけなんだけど。
キヨ兄ちゃん、女心が分かってないね。
｢少しでも好きな人の傍に居たいじゃん。しかも私キヨ兄ちゃんの彼女なんだよ？もう幸せ…｣
きゃーっと頬に手を当て、キヨ兄ちゃんをみると呆れた様なでも頬が赤いような。
いつもの余裕のある顔が作れないみたい。
私は満足そうにニヤニヤ笑うと、キヨ兄ちゃんはそれが面白くない様で私を睨んでいる。
｢…くそ、調子狂う｣
｢いつもの余裕ある顔のキヨ兄ちゃんも好きだけど、今みたいな私の事大好きって顔も好きだよ？｣
｢っお前なぁ！｣
照れた様に大声を出すキヨ兄ちゃんを笑うと、トクトクと動く心臓から幸せが流れる。
幸せだ。
◇
来たのはショッピングモール。
中には雑貨屋さん食べ物屋さん楽器屋さんなどなど、色んなお店がある所なのだ。
｢で、何買うの？｣
｢あー…ちょっとパソコン系の機材見たくて｣
パソ、コン？キヨ兄ちゃんそっち系の仕事してたっけ？
じゃあ地下だねーなんて話していると、後ろから声をかけられる。
｢あれ？キヨとAちゃん？｣
聞き覚えのある声を振り返ると、フジさんと遥さん。
え、タイミング。
この前の事もあるので、ちょっと気まずい。
｢やっと付き合ったの？高校ん時からずっとAちゃんが忘れられないって言ってたもんね｣
｢もう！忘れられない相手ってAちゃんだったのね！早く言ってよ！こっちからみれば、2人共両思いなのになんでくっつかないの！？って感じだわ！｣
忘れられない？2人共両思い？
フジさん達とキヨ兄ちゃんを交互に見ると、キヨ兄ちゃんは聞かれて不味い事なのか嫌そうに顔を歪めている。
｢Aちゃん、私空気読めない所あったよね…ごめんなさい。Aちゃんの事傷つけた事あったと思う。本当にごめんなさい。でも2人の事応援してる。凄くお似合いよ｣
｢遥さん…わ、私もごめんなさい…｣
あんなに傷ついたのに、悲しかったのに。
優しくされると泣いてしまう私はまだ子供かもしれない。
3人は慌てたように私を宥めてくれる。
私、この3人に出会えてよかった。
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*:まりな:*(プロフ) - 夢吏ちゃんさん» レスありがとうございます！通知溜まりすぎで…完結した時すぐに見れなくてごめんなさい！お気に入り作者にも登録しました！…結構前だけど…。これからも頑張ってください！1ファンとして応援してます！ (2020年5月26日 16時) (
レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
夢吏ちゃん(プロフ) - *:まりな:*さん» ありがとうございます…！！えへへそんなに褒めて貰えて嬉しいです！ありがとうございます！次作でもお会いできたら嬉しいです！ (2020年5月25日 17時) (レス) id: 83cad32c9a (このIDを非表示/違反報告)
*:まりな:*(プロフ) - わああああ！完結おめでとうございます！はぁもう…泣きました。（これほんと）タメ口やばいと思いましたか？私は思いました。知らねぇよ。いやー、なんかもう…満足です！作者さん！愛してる！ぶちゅ (2020年5月21日 23時) (レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
夢吏ちゃん(プロフ) - 甘党。さん» 初めましてコメントありがとうございます！ずっと見て頂いてたんですね…！甘党。様が見て下さっていた1hitが凄く励まされました…！次の小説も近々公開しますので…！自作でも応援のほどよろしくお願い致します！ (2020年1月12日 4時) (レス) id: 83cad32c9a (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 完結おめでとうございます…！今までコメントはしなかったんですけどずっと見てました！次の小説も全裸待機させていただきますね^ ^ (2020年1月5日 10時) (レス) id: 93d0b6d41e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢吏ちゃん | 作成日時：2019年5月6日 10時
