第5人目 決戦前の、(下) ページ6
「私ねサッカーが大好きでね、日本が優勝するのが夢で
「私にはサッカーしか無い、てか?」
えっ?
「そしてサッカーは私の救いです、てとこか」
「他人にとやかく言うつもりはないが、お前虐 待されてるだろ」
ベリッ!
…あ、見られた。絆創膏の下の傷を。
暴 力の痕を。
「あー、バレちった。え〜なんで分かったの〜
…もしかしてあなたも?なわけないね」
お茶を濁すような言論では効かない。
「やっぱな。…忠告する
もうサッカーに夢見るな。
日本は韓国にボロボロになって負ける。
お前は_サッカーに絶望する。」
あはは!
「ねぇ聞いて?私サッカーが大好きでね
ラフプレーで負けたぐらいで絶望しないし
そもそも日本は負けない。
だから、安心して!全然違う!」
ペク君は顔をしかめたらしい。
「お前、結構イッテルな
_もうそういう運命なのに」
「生きる為とサッカーの為なら何でもできるから」
「…そうかい。じゃあな、金山A。
また試合で会おうぜ。…負け試合でな」
「ふーん、じゃあね」
日本は絶対勝つから、見てて。
「…ただいま。よし、」
誰もいない。
じゃあ、やるか。
昔使ってたエナメルバックには着替えとか洗面道具とか家中から探して詰める。足りないものは…ないね。
…よし、出来た。思ったより少ないわ。
そして自室から高額の貯金を引っ張り出す。うん、減ってない。
私は日本が勝っても負けてもこの家に戻らない。
貯金は多めに持って来ないと…60万円でいいかな。監督に預けよ。
手切れ金も。
お母さんがあの悪魔と一緒にいたいならそうすればいいけどお母さんの分しか用意しない。まあ悪魔に吸われてすぐ消えるでしょ
あとナイフも一応。
ッ、お守りも。
小箱から金のハートのネックレスを取って見る。
子供の時はかなり長いと思ってたけど今は普通の長さだ。
『大切にすれば幸せになれるお守りよ』
どんなに家族を見捨てようとも、これだけは。
よっし完成!
明日の朝に出るのは不可能だから今日家を出てネカフェで寝る。
…もう出たいな。
玄関のドアノブに手を掛けたけど開けたのは私ではない。
パート帰りの母だ。
「A?どうしたのその荷物。どこか行くの?」
妙な薄笑い。…母が怒った顔だ
「お母さん…友達の家に泊まりに行くの」
虚しい弁明は、
「ダメよ!お父さんいるのにあんたは何で!その荷物下ろして!」
怒り狂う母に私がしたのは
お母さん、ごめん。
母のうなじを打った。
母はバタン!と勢いよく気絶した。
「さようなら。」
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米野花子(プロフ) - モモさん» ありがとうございます! (2019年3月2日 22時) (レス) id: 38d207c2d1 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - 定期試験頑張って下さい!いつも楽しく見ています(・∀・) (2019年3月2日 14時) (レス) id: 9f311d580c (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - モモさん» 足に秘められし闇が笑 (2019年1月5日 21時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - おうふ…主ちゃんの足が心配な今日この頃(´・ω・`) (2019年1月5日 17時) (レス) id: 9f311d580c (このIDを非表示/違反報告)
米の花子(プロフ) - リンさん» ありがとうございます涙リクエストは受付中です! (2018年11月18日 20時) (レス) id: 3e519be2b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:米野花子 | 作成日時:2018年10月20日 0時