本性知ったら狙われた[男主]

表6 ページ7

うらたside

廊下の曲がり角でカイ君を見つける。

浦「カイ君……『……あの女、即行でTwitterにあげやがった。』……え？」



思わず足が止まる。


え？え？
さっきまで、「女の人」って言ってなかった？
嘘だろ……もしかして、




浦「……これが素？」



『………うらたさん？』




無意識に口から出た言葉は、すっげえ小さい声で言ったはずなのにカイ君に届いてしまった。


『……。』(黒笑)


怖い怖い怖い怖い。
カイ君ニコニコしてんだけど。
さっきまでは神に見えた笑顔も、こうしてみると悪魔の笑みにしか見えない。←


『…うらたさん。顔真っ青ですけど、何か聞きました？』


ズダァァァン！！！


一気に詰め寄ってきたカイ君に壁ドンをされるが、これ壁ドンって言わない。

壁にズダァァァン！！って音たててやる壁ドンは、もはや壁ドンじゃない。(白目)



『もう一回聞きますね。…何か聞きました？』

浦「…いや、なんも聞いてないよ？」


『おい、嘘つくなよ。』←

浦「バッチリ聞きました。」←



俺の方が年上なのに。←


カイ君の視線から逃げる様に目を逸らしていると、顔を除き込まれる。

目が合うと、ニコッとしたいつもの苦笑いに戻った。


『まあ、聞かれたもんは仕方ないですね。取り敢えず、お会計済ませちゃいましょう。』


そう言うと、俺の腕を掴む。


　






ん？
俺の腕を掴む？？






　
　







　

『後でいーっぱいお話しましょうね？う・ら・た・さん。』



この日から、俺の日々は一変した。

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