本性知ったら狙われた[男主]

番外編2 ページ48

『«皆さんこんばんはー。»』

始まった直後にぶわっと溢れかえるコメント欄。
こんばんわーと挨拶しつつ、ガタガタ物音のする生放送は、カイ特有の「思いつき顔出し」をする時の特徴である。

«さっきからガタガタなにやってるの？

『«え、あぁ。うるさかったですか？»』

『«いやー、久々に顔出ししようかと思ったんですけど…久しぶりすぎて手間取っちゃって…。»』


あれカメラの位置ここでいいっけ？なんて動き回っているのか、声が大きくなったり小さくなったりを繰り返している。


«全然焦らなくて大丈夫ですよ！
«カイ君落ち着いてw
«顔出し久しぶり！


『«そう言えば顔出すのかなり久しぶりですよね。よし、おっけー。»』

ぱちっと画面が明るくなって顔が映る。


黒くてさらっとした髪の毛に、整った顔立ち。
20歳かそこらに見えるので、まあかなり若いだろう。


まふ「うわー……イケメン。」

坂「やろ？」


なぜか自慢気な表情をする坂田を、うらたが「何でお前がどや顔すんだよ」と叩いた。
うらたと坂田のショートコントは、そらるが二人をいさめて終了する。この4人の時は割りとよく見る光景である。


『«って訳で、コメント読んでいきましょうか。»』

　
『«「カイ君は好きな人は甘やかすタイプですか？意地悪しちゃうタイプですか？？」うーん……。ちょっと意地悪しちゃうかもしれません、ね。»』

意外ですかー？と困ったように笑う。



そんな笑顔に、思わず4人もつられて笑った。

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