本性知ったら狙われた[男主]

裏41 ページ42

『あ、うらたさんおはようございます。』

浦「……ん。」


うらたさんがぷいっと目を反らしたのを見て、側にいた志麻さんが笑う。

クスクスとニヤついた笑みにつられて笑う。

志「って、うらたさんごめんごめんギャアァァァ！！」


あ、蹴られた。←

センラ「ちょ、何やってるんですか。(笑)」


死にかけてた志麻さんをセンラさんが回収して連れていく。

……志麻さんドンマイ！←


浦「……ったく。」

『……。』


じっとうらたさんを見つめていると、それに気づいたのか目が合う。
困惑したような目を向けてくるけど、さっきみたいに目を反らされることはなかった。


『…ねぇ、うらたさん。』


浦「……んだよ。」


『昨日の言葉は今も有効ですか？』

頬を撫でるように肌に滑らせる。
少し赤くなった顔を隠すように下を向かれてしまった。
……可愛かったのに。


浦「……有効、だから。」

『……ホントに？』

浦「これ以上言わせようとすんなら無効にするからな。」


拗ねてしまったうらたさんに、「冗談ですから、すみませんってば！」と重ねて謝る。
それでもむすっとしたままのうらたさんに、思わず眉を下げる。

んー、どうしようかな。



『…。うらたさん。』


浦「何……。」


振り返ったうらたさんに、触れるだけのキスをする。
……勿論、周りに誰もいないのを確認してからね？


『…ふふっ……顔真っ赤。』


皆さん待ってますから行きましょ？と硬直状態の本人の手を取り歩く。

　
　
　
　
　
　



『(……やっと、手にいれた。)』
　
　


…なんて歪んだ笑顔は、うらたさんには見せられないけど、ね。

表42→←表40

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す