本性知ったら狙われた[男主]

表4 ページ5

うらたside

気が付けば俺とカイ君以外が酔いつぶれていた。
坂田もセンラも、アホみたいに飲んでたもんな。そりゃ潰れるわ。


浦「おーい、3人とも起きろー。」

ベシベシと叩くが、起きる気配はなし。
え、マジで潰れてんなコイツら。

いい加減に…と言いかけた時、突然カイ君に頭から上着を被せられた。


浦「え、ちょ何『一回静かにしてください。』………？」


その直後、仕切りの向こう側に座っていたと思われる女の人が話しかけてきた。
いや、上着被ってるから何も見えないけど。←



女「あのー…すみません！」

『…はい？どうしました？？』

……これヤバいんじゃね？
良くないことが起こると、歌い手としての直感が言う。



女「カイ君ですよね！！歌い手の！」


生放送見てました！、と続ける。


『…そうですよ！もしかして、リスナーさんですか？』


キャーっと黄色い歓声をあげる女の人をなだめる様に『プライベートなんで、SNSには上げないでほしいんですけど…』と優しく言うカイ君。


女「はい！分かりました！ただ、あの写真とって貰ってもいいですか？？」


『全然！顔出ししてますし、大丈夫ですよ！』



顔は見えないけど、笑顔で対応してるのは声で分かる。






もしかして、上着被せてきたのって、俺を隠すため……？




浦「(……神対応かよ。)」









一瞬でもカイ君を神だと思ったことを後悔するまで、









あと10分。

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