本性知ったら狙われた[男主]

表27 ページ28

うらたside

『じゃ、お邪魔しました。』

今度お昼ごはん作りに来ますね！とウインクして出ていったアイツをぶん殴りたい衝動に駆られたが、そんなことする元気もない。


……キス、ホントにしやがった。


思い出して顔が熱くなる。

いやいや、別に同姓だし？？
ネタとかでやらないことも無いし？？

頭では分かってるのに、過剰に反応する体と自分が嫌になる。

……恥ずかしがる必要なんてないのに。
Aは顔がいい。男の俺から見ても、ムカつくくらいのイケメンだ。
顔はいいから、拒絶しにくいだけ。
ホントにただそれだけ……

………のはず。←

浦「はぁー……こんなところ見られたら、絶対笑われる。」

　
アイツとのコラボライブも、この調子じゃ意識せずに練習できるかわかんねぇし、やるべきか悩むなぁ……。

あー、でも。ライブ断ったら、お前のこと意識してます！って言ってるようなもんだよな。それはそれで何か癪。←

頭の中に、『キス程度で意識してるんですか？』とニヤつくAの姿がふと浮かぶ。

うっわぁ……マジで言ってきそう。

　
浦「って、またアイツのこと考えてるし。」

意識すんな俺！！と、髪をぐしゃぐしゃにして、混乱した頭を無理矢理落ち着かせた。

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