本性知ったら狙われた[男主]

表22 ページ23

うらたside

『じゃあ、今日はこの辺で。お疲れ様でした〜。』

流れてくるコメントにある程度答えてから、そう締めくくる。

…何か今日、改めてカイ君のリスナーすげぇなって思った。
いや、勿論カイ君のトーク力も高いんだけど、リスナーのカイ君第一主義！みたいな感じがコメントから伝わってくる。

質問開始！って言ったら一気にコメントくるし、終わり！って言ったらピタッと止まる。特に古参の人達の息の合い方がぴったりでもはや怖い。


カイ君普段からどんな教育してんの？←


『他人に迷惑をかけない程度に推すことが、カイナーを名乗る上でのステータスみたいですよ。』←

僕は一切関与してません、とニッコリ笑うカイ君。
いや、笑顔が黒い。今の絶対嘘だろ。

『僕は、何回か“迷惑行為する人は苦手だなー。”って言っただけですから。』

浦「……へー。」

どす黒い笑みを浮かべるカイ君、いやこの顔の時はAって言ったほうがいいか。
昔何があった。とは思うけど、聞かない方がいいって本能が告げてる。
これ以上聞かないようにしよ。←


『あ、そうだ。今度コラボ出しましょうよ。リスナーの間でも、うらたさんと俺の歌みた期待してる人多かったし。』

浦「あー……そうだな。歌みたコラボして〜って結構上がってたし。」


何の曲にするか、とAと向き合って話す。
有名どころでもいいし、敢えてマイナーな曲いくのもアリだよな〜。


二人で色々話し合うのは意外と楽しくて。夜通し喋って盛り上がった。

　
　

　
　

……この歌みたが原因で、非公式ユニット・貝の浦が有名になるなんて考えもせずに。

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