3章8話「珍事件、崩壊に終わり(1)」 ページ47
………あ、これ逃げないとマズいかも。
ラズル「…そろそろ次のところに行くか。」
赤月「僕達は1回戻ろう。」
紅月「うん。」
ー船着き場付近ー
赤月「僕達こっちだから!またね。」
ラズル「またな〜!」
赤月と紅月が乗った舟は空へと漕ぎ出した
それを見た後、ラズルは彼を誘う
ラズル「よかったら、乗る?」
■■■■「いいんですか?」
ラズル「いいよ。友達だし。」
ラズル「それに、君相手なら色々出せる。」
■■■■「………では、貴方に付いていきましょうか。」
ー広大な海。ここはどこだろう?ー
ラズル「…で、どこに行くの?」
■■■■「ここ…ですね。」
ラズル「そこ…そこまでのルート…ちょっと待っててね…。」
ラズル「あ、こっちに漕ぐんだ。」
ラズル「舟って自動だよね?」
■■■■「はい。」
ラズル「……うん、できた。」
ーでは、雑談でもー
ラズル「なんでそこに行くの?」
■■■■「……邪魔をしに。」
ラズル「そこに住んでる人達の?」
■■■■「いいえ。」
ラズル「………………僕達の?」
■■■■「………はい。」
ラズル「そっかそっか。じゃあ、そこでは敵だね。」
■■■■「多分…最初だけですよ?」
ラズル「でも敵なの!」
■■■■「……ふふ、そうかもしれません。」
ーー
錦「………明朧殿の部屋は…」
三階だ。かなり高いが、階段は某の能力を考慮して螺旋状になっていた筈だ。
錦「………飛ぶか。」
刀を持ち、天井へと向け、そのまま直線に飛ぶ
ついた階は__
錦「……!?」
四階だ。
錦(四階……一体いつ出来た…?)
錦(…………いや、廊下があのようになっていたのだ。何がどう可怪しくなっていても不思議ではない。)
四階ではなく、三階に行きたい。
なのに、三階へは降りられない。
そして、先程から感じる気配が1つ。小鳥のような小さくて弱く、愛らしい気配。
きっと、あの方だ。
ちょうど向かおうとしていた反対側の階段からだ。
都合が良くて少し怖いが、まぁいい。
ー反対側の階段ー
気配がある筈なのに、誰もいない。
何故だ?
「こっち…錦…こっち………」
周囲を見回す
「えっと……下かも…」
下。ここは四階なので、三階という事だろうか。
「………多分、考えてる事とは違うかも。僕、三階にはいないから…。」
三階にはいない。なら、どこに?
「……三階と四階の間。鎖が見えたらその先かな…」
鎖、そう言われてもう一度見回す。
錦「……あった。」
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