【浮世世界】（壊）2 (ページ45)

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3章6話「珍事件（1）」ページ45

崩壊も収まりましたし、平和になりました。
ここでのお話はこれでおしまいです。

…………あれ？
……………………あれれ？
…………………あの、私……そろそろ次の場所に………

……………あら！そういう事！

え、軌道直しを？………………………蹴飛ばすぞ、お前。
ー
壱隠「ん……おはよう………………」
しんと静まった城の中で目が覚める
市女「………。」
市女がいる
壱隠「市女さん……？」
市女は瞬き1つしない
壱隠「………どうしよう。」

お蜜「わう！わう！」
少し遠くからお蜜が走ってきた
壱隠「お蜜！お蜜は動いてる…よかった。」
お蜜「わん！」
壱隠(…皆の場所を確認するのが先かな。………よし…)
足の小刀を取り、移動の構えをする

壱隠(市女さんは…やっぱり動いてない。錦は………あ、何かやってる。)
と、ちらりと見えたものをもう一度見る

巨大な狼だ
お蜜「■■■！！」
壱隠「だよね！僕の能力ってなんでもお見通しなの！」
壱隠「お蜜じゃないならいいや！ここで消してあげる！！」

壱隠■■→48

壱隠「………………な、なんで……なんでダイスロールがあるの…？」
壱隠「これじゃ、僕の戦法全部相殺されちゃう…何もできないよ………。」
………一旦ストップ。
何故コルラノのシステムがこちらに来ているのかを解説します。
まぁ、アレです。先程の軌道直しで死凶の世〜コルラノのシステムをごちゃ混ぜにしたものを持ってきた奴がいるんです。
私が大急ぎでなんとかするのでそこはご安心下さい。

で、彼の…ここの創造神に仕えている者達の戦闘方法は特殊でして。
まず、創造神である明朧のスキルで攻撃力の倍率が上がるバフが入ります。
次に明朧の眷属である2人のスキル【授かり】で防御力等にバフが入ります。
ここからは個人で変わってくるのですが、一番面倒なのは市女、一番楽なのは錦です。
時点で面倒なのが壱隠。壱隠は倍率のバフの数値次第でその戦闘での攻撃力が変わります。
…ダイスロールの数値と倍率のバフの数値だとダイスロールの数値が優先されるというか、ダイスロールが全部消してしまうというか…

彼が困っている最大の理由は数値の優先順位ですね。ダイスロールが優先されてバフが一切入らない。入らないので攻撃力が全く出ずに倒せなくなる。

…錦はダイスロールに気付いて先に手を打ってます。合流さえできればいいんですけどね。能力もものによっては妨害されているので……どうなるか…。

あ、マズい。「明日」が来る。