3章4話「早期決着」 ページ43
今日は作戦の日
故鞠「………………。」
いつだ。
いつ来るんだ。
明朧？「………………。」
あ、今？
………………今！？
故鞠「全員、戦闘準備だ。作戦通りにいくぞ。」
ラズル「……了解。」
赤月は鎌を横にし、頭の中で詠唱する
赤月(死が繰るぞ)
死が繰るぞ、死が来るぞ
お前を取りに来るぞ
死はお前なんて見ていないぞ
赤月(失笑。笑いすらない。)
※本気だぞ、ってことです
明朧？「…………ッ、この…！」
紅月は赤月に向かって迫りくる攻撃を全て代わりに躱している
ラズル「……こんな状況だけど、俺の曲を聴く暇はあるだろ？」
それは、誰かの悲鳴
それは、誰かの涙
それは、自分を隠す化けの皮
ラズル(攻撃だけが戦法ではないしな。)
明朧？「さっきからさっきからさっきからさっきから！！！」
明朧？「………お前達のうちの誰かに化けてやる。」
故鞠/ラズル/赤月/紅月「！！」
故鞠(…誰に化けるつもりなんだ。相手によっては面倒くさくなる。)
ラズル(……誰に化けるのかさえ判れば…。)
赤月(……紅月には化けられない筈…ラズルも無理じゃなかったっけ。)
ー
明朧「………あれ、部屋にいるんじゃなかったの？」
■■「旦那様がなぁ、五月蝿い五月蝿いって言い始めたんよぉ……。」
明朧「ありゃま。」
■■「だから、潰してきてもいい…？」
明朧「…………………………………………いいよ。」
■■「ふふ、頑張ってくるわぁ。」
ー
赤月？「………………！！…！」
足音すら立たずに
赤月？「………………………。……………。」
貴方だけを狙う者がいる
赤月？は次の攻撃の準備を終わり、放とうとしている
赤月(化けられた僕が厄介すぎる…！どうすれば、何か、何か………。)
赤月？は故鞠に向かって攻撃を放った
筈だったが、赤月に化けていた者は消滅した
■■「さっきから、旦那様が五月蝿くて怒っとるんよ。」
故鞠「い…市女さん！？」
市女「故鞠はん、ふふ。」
故鞠は市女を抱きしめる
故鞠「怪我とかはないか………？」
市女「大丈夫よぉ。」
故鞠「市女さんは我等の姫様なのだから、何かあっては困る。」
市女「ごめんなぁ…？」
故鞠「………………いいよ。」
3章5話「いつも通り（1）」→←3章3話「決戦準備（誘惑）」
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