3章2話「来る者選ぶ狂楽土(2)」 ページ41
ラズル「いや…合ってるけど違うらしい。これは本人達の家庭事情とか…そこら辺が関わってくるらしいから…俺からは何も………」
故鞠「……成る程。ありがとう。」
故鞠「我は、その」
ラズル「?」
故鞠「これは依頼とは関係ないから…その」
ラズル「??」
故鞠「屋敷内を、探索してくれても怒らない。」
ラズルは目の前の人物が何故、詰まりかけながら話していたのかを理解した
言いたいことはこう…
「自分の仲間達を紹介したい。自分が住んでいる屋敷を見てほしい。でも依頼にはないから興味がないかもしれない。」
多分こういう感じの事だ。
ラズル「………入らない方がいい部屋とかは?」
故鞠「あ、あ。えっと、この階の、一番奥の大部屋。そこだけはやめてほしい。絡繰でわからないかもしれないが、罠だらけだ。」
ラズル「ん、ありがと。じゃあ見て回ってくる。」
ーー
■■「…?」
故鞠「菓子か?」
■■「わう!わう!」
故鞠「少し待て。直ぐに取ってくる。」
棚の菓子折り機を持ち、彼の元へと戻る
故鞠「今日はどれがいい?」
菓子折り機をぺち、ぺちと叩いて触れたものを確認する
故鞠「今日は饅頭か。2人で楽しんでこい。」
■■「わん!わんっ!」
ー数刻後ー
故鞠「おかえり。」
ラズル「広すぎて途中で迷ったから戻ってきた。」
故鞠「………わかる。」
故鞠「………………よし、彼を連れてきて作戦を立てるとしよう。」
ラズル「ん。」
ー数分後ー
「■」「………ほ、んとにいる………。」
ラズル「ちゃんと来たぞ。」
その場にいる全員が机の上の紙を見る
故鞠「………………今回の相手は我等が仕えている創造神。かなり強い可能性がある。」
「■」「…故鞠。」
故鞠「ん?」
「■」「僕、止められちゃった。」
故鞠「それを予想してたから今作戦を立てている。」
故鞠「お前、は。ご主人様の気を逸らせ。最悪、誘惑でもしろ。」
「■」「………………うん。」
ー内容が難しすぎるから作戦会議を飛ばすよー
故鞠「これでいいか?」
ラズル「うん。」
故鞠「この崩壊の速さだ。恐らく、直ぐに戦う事になる。」
故鞠「我と彼の加護を3人に付けよう。」
ラズル達は故鞠に『忍耐面』の加護を貰った
ラズル達は「■」に『精神力』と『知恵』の加護を貰った
故鞠「作戦通り、先手は此方から打つ。」
故鞠「……解散だ。」
ラズル達は宿へと帰った
ー
故鞠「………正直、不安だ。」
「■」「なんで?」
故鞠「我は…ご主人様の相手はした事がないからな。」
「■」「…。」
3章3話「決戦準備(誘惑)」→←3章1話「来る者選ぶ狂楽土(1)」
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